2016年12月の記事

2016年12月 8日 (木)

A299 (対局再開の時刻。丸山九段はまだ席に戻っていない)

A301 (手番は渡辺竜王。眉間にしわを寄せる)

A323 (渡辺竜王の考慮中に丸山九段が戻ってきた)

A282 (対局室前の池は鏡のような穏やかさ。盤上の激しさとは対照的である)

A334

8212時30分、図の局面で渡辺竜王が6分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲渡辺5時間13分、△丸山5時間27分。昼食は渡辺竜王が月見そば(温)、丸山九段が信玄鶏のソテー。月見そばに付くはずの小鉢類を渡辺竜王は断ったそうです。対局は13時30分に再開します。


A228 (渡辺竜王の昼食)

A234 (長イモの上に温泉卵が乗っている)

A260 (丸山九段の昼食)

A267 (通常よりもやや増量)

A209 (モニター前に集まる棋士たち。深浦九段は対局者の表情を見ている)

A224 (しばらくして、丸山九段が△7八金を着手。金は危ない決め方といわれていた)

A216 (△7八金に控室は一時騒然とした。関係者も思わずモニターに近づく)

76丸山九段は7九に馬を入り、△9七金の詰めろをかけました。▲8八銀には△同馬から寄せる方針と思われますが、「難しい決め方に見えます」と深浦九段。本当に決まっているのでしょうか。なお、竜王戦七番勝負における終局の最短記録は、第25期竜王戦七番勝負第1局の13時58分です。


5810時57分、丸山九段が△7八銀成を着手。その後もどんどん手が進んでいます。丸山九段の指し手の早さに、控室では「読みきりか」の声が上がりました。


A189 (11時20分ごろのモニター映像)

11時になり、現地の大盤解説会が始まりました。

A179 (メイン解説者は野月浩貴七段)

A164 (深浦九段はゲスト出演)

A166 (このあと竹部さゆり女流三段が出演予定)

A195 (11時30分、写真追加。竹部女流三段が登場)

78ss図(左)の局面で丸山九段が長考中。控室では△7八銀成が調べられました。△7八銀成に▲同玉△6七金▲同歩△同歩成▲同金△6九銀▲7七玉△6七飛成▲同玉△5八銀不成。以下▲7八玉は△6七金▲8八玉△7八飛▲9七玉△8五桂▲8六玉△7五角成▲同歩△同飛成(変化図)から詰み。△5八銀不成を▲同玉も△5七飛が王手角取りになります。

A139 (写真中央は野月七段と竹部女流三段。現地大盤解説を担当する)

A150 (カロリーナ・ステチェンスカ女流3級も控室へ。山梨学院大学に在学中)

東京・大手町の読売新聞東京本社では、歴代竜王がこどもたちに将棋の魅力や考え方を伝える連続講座「竜王アカデミー」の第4講が行われました。

この日の講師は、第27期竜王に就いた糸谷哲郎八段。現役大学院生の竜王経験者の講義とあって、約30人の受講生たちも緊張の面持ちでしたが、糸谷八段の実践棋譜を使っての「次の一手クイズ」が始まると、こどもたちからも盛んに手が挙がって指し手を検討しあうなど、「白熱授業」になりました。

これまでの講座では、畳上の将棋盤を使って歴代竜王たちとリレー対局を行ってきましたが、この日はコーディネーター・島朗九段(初代竜王)のアイディアで、大盤を使っての「変則リレー対局」を実施。こどもたちが交代で先番1手を指すと、糸谷八段が後番1手・先番1手・後番1手の計3手を続ける変則方式で対局しました。

講義では、「逆転」をテーマに糸谷八段が対局心得を披露。配られたレジュメを手に、こどもたちも真剣に聞き入っていました。次回は1月18日、藤井猛九段を講師に迎えて行われます。

Im3 (左から、コーディネーターの島朗九段、進行役の鈴木環那女流二段、講師の糸谷哲郎八段)

Im1 (大盤を使って、こどもたちとの「変則リレー対局」)

Im2 (竜王戦第6局初日の局面解説も行われた)