2015年8月の記事
2015年8月11日 (火)
一気に終盤へ
駒台に銀がのる
夕食休憩
決戦間近
図は17時15分頃の局面。交換した角を▲4六角△8四角と互いに打ち合っていますが、現時点では先手の4六角のほうが働きのいい位置です。控室でも当初は後手の△8四角の評判が悪かったのですが、検討が進むと評価が変わってきました。図で後手の手番なら狙い筋は△5五歩とのこと。以下▲同銀△同銀▲同角に、△5二飛、あるいは△5四金で先手の角をいじめます。
「現時点では先手の角のほうが働きがいいのですが、盤上から先手の角がいなくなると、後手の8四角の働きが急に強くなります。先手の角を負担にするのが△8四角の狙いで、有力な手に見えてきました」(長岡五段)
現局面は互いの角を巡る攻防で一気に決戦に突入する可能性を秘めているようです。
16時半頃の控室
ホテル周辺を歩く
15時半頃の控室
角交換へ
図は15時過ぎの局面。先手が▲4六角と引いたタイミングで、後手から角交換。以下▲4六同歩△6四銀と進んで図の局面です。微妙に異なる互いの陣形がどう影響するのか。まもなく中盤の難所に入りそうです。ここまでの消費時間は▲永瀬2時間2分、△渡辺1時間35分。
「確かに指し手が難しい局面ですね。後手の番なら△5五歩と押さえてから△7五歩が狙いになるので、先手はそれにどう対応するか。▲6五歩と突きたいですが、△5三銀と引かれて△3九角が残りますね。馬を作らせるというのもあるのかもしれませんが」(15時頃、下見を兼ねて控室を訪れた塚田泰明九段)