2013年8月の記事

2013年8月 9日 (金)

振り駒は佐藤康光九段九段の振り先で「と」が4枚。郷田九段の先手となった。

記録係は高野智史二段(19歳、木村一基八段門下)。

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(対局開始直後の郷田九段、佐藤九段)

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(対局開始前の両者)

本日、8月9日(金)は第26期竜王戦決勝トーナメント準決勝、佐藤康光九段-郷田真隆九段戦をお送りいたします。対局は東京・将棋会館「特別対局室」にて、10時開始です。持ち時間は各5時間。先後は振り駒で決定します。

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(佐藤康光九段)

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(郷田真隆九段)

すでに森内俊之名人が決勝に進んでおり、この対局の勝者と挑戦者決定三番勝負が行われます。

本日の竜王戦の中継は棋譜入力・コメントを文が、ブログを独楽が担当いたします。よろしくお願いいたします。

2013年8月 6日 (火)

郷田九段の卓越した大局観が発揮された本局。山崎八段は独自の作戦が失敗したことに落胆していたが、「愛着がある。捨てられない」と話していた。

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渡辺明竜王への挑戦を目指す第26期竜王戦決勝トーナメントの郷田真隆九段(1組4位)-山崎隆之八段(1組5位)戦は20時50分、85手で郷田九段の勝ちとなりました。消費時間は▲郷田4時間50分、△山崎3時間36分。勝った郷田九段は挑戦者決定戦進出をかけて佐藤康光九段(1組優勝)と対戦します。

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郷田九段は敵陣にと金を作り、着実に後手玉を追い詰めている。だが山崎八段も△8六歩(図)と食らいつく。以下▲9八銀△7六銀(A図)が予想される展開。

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この局面はまだ詰めろではないが、後手の角が動くと△8二飛!の筋が生じて先手玉が詰めろになる可能性がある。山崎八段は罠を張って待ち構えている。

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先手に攻めの手番が渡った。図では▲3三歩成△同玉▲2三歩成△同歩▲2四歩(A図)や、▲2三歩成△同歩▲2二歩(B図)といった攻めがある。

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A図で△同歩は▲同角が厳しい王手になる。

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B図は△同玉と取らせて危険地帯に誘う手筋。A図、B図どちらも持ち歩を生かした攻めだ。
19時40分ごろ、対局室カメラにはうつむきがちの山崎八段が映っている。

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