2007年12月の記事

2007年12月12日 (水)

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(「スキップ」、「ターン」、「リセット」の三部作、チェスを題材にした「盤上の敵」が有名な北村薫さん)

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(トラベルミステリーの大家、西村京太郎さん)

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(「遠いアメリカ」で直木賞受賞の常盤新平さん)

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(将棋に造詣深く、将棋界を題材にした「王将たちの謝肉祭」で知られる内田康夫さん)

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(「血の日本史」でデビュー。歴史小説のホープと目される安部龍太郎さん)

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(ドラマ「細うで繁盛記」の原作「銭の花」を書いた花登筐さん)

(烏)

玉樟園新井の玄関には、この旅館を訪れた名士の色紙が飾られています。

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(「花に問え」で谷崎潤一郎賞を受賞した瀬戸内寂聴さん)

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(「遠い国からの殺人者」で直木賞を受賞した笹倉明さん)

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(「白球残影」で直木賞を受賞した赤瀬川隼さん)

(烏)

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控え室では立ち会いの長谷部九段と鈴木八段が検討しています。後手は居飛車のように△4一玉から囲う順が推されていましたが、佐藤二冠は△6二玉と上がりました。「後手が工夫しないと先手が指しやすくなりそうです」と鈴木八段。相振り飛車の形は3二金が使いにくく、マイナスになる可能性が高いようです。佐藤二冠の構想が注目されます。

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(桜木)

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この手を見た鈴木八段は「うーん、中飛車にするなら先に▲5八飛の方が手広いのでは?」。

先に▲5八飛なら△6二銀▲4八玉△6四歩▲3八玉△6三銀▲2八玉△4一玉▲3八銀が一例。5筋の位を取るかどうかは後で決めたほうがいいということのようです。その局面で長谷部九段が継ぎ盤に陣取って△5四歩。「うんうん、まあ僕の感覚ならこうだよね。検討だから何を指してもいいんでしょ(笑)」。

実戦は▲5五歩以下、△4二銀▲5八飛△5二飛。過去に実戦例が1局だけある形ですが、早くも力比べの様相を呈してきました。

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(烏)

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渡辺竜王の▲7六歩は大方の予想通り。対する佐藤二冠の2手目は何なのか、前日の控え室でも話題になっていました。

佐藤二冠は▲7六歩を見て水を飲み、関係者が退室するのを待って△3二金を着手。前期七番勝負でも2度登場し、1回目(第6局)は渡辺中飛車で佐藤二冠の勝ち。2回目(第7局)は相矢倉で渡辺竜王が勝って防衛を決めています。

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渡辺竜王は22分考えて▲5六歩。将棋世界誌では「△3二金は中飛車でキッチリ負かしにいく」と語っており、この手は有言実行を目指した一手と言えます。控え室に戻ってきた観戦記の高野五段は「さすがの渡辺さんも意表をつかれたのか、しばらく気持ちが入らなかったように見えました」。

(烏)