2007年12月の記事

2007年12月12日 (水)

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(立会人の鈴木八段が検討する)

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(左後方で盤面をのぞき込むのは、衛星放送聞き手の矢内理絵子女流名人)

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(モニターに映る15時過ぎの対局室。渡辺竜王がケーキを食べている)

(桜木)

竜王戦7番勝負で「玉樟園新井」での対局は平成14年12月9、10日の第15期竜王戦7番勝負第4局、▲阿部隆七段-△羽生善治竜王戦以来5年ぶりとなります。その将棋は相矢倉から阿部七段が入玉を果たし、羽生竜王の上部脱出を阻止して勝ち切りました。終了時刻20時59分、257手の大熱戦でした。竜王戦7番勝負の最長手数記録です。下の図はその投了図です。
シリーズは第5局まで阿部七段が3勝2敗と羽生竜王を追いつめましたが、第6局、第7局を連勝した羽生竜王が逆転で防衛を果たしています。

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(桜木)

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(渡辺竜王はアイスコーヒー、ショートケーキ、天然水)

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(佐藤二冠はホットコーヒー、オレンジジュース、ペリエ、ショートケーキ、フルーツ盛り合わせ、天然水)

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(ショートケーキは両者とも同じもの)

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(記録係の田嶋尉三段にもおやつが出された)

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(田嶋三段はホットコーヒーとチーズケーキ。「長机に集音マイクが置いてあるので、お腹が鳴ったら困るでしょ」と担当記者)

(烏)

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昼食休憩の図から、後手は自然に組み合うと後手は作戦負けになりそう。したがって後手は▲6八玉△8二玉▲7八玉に△7四歩▲7七角△7三銀(参考図)と牽制する順が示されています。参考図から▲8八玉は△6四銀から△7二飛と角頭を狙います。こうなると先手も簡単に穴熊には組めません。
昼食休憩が終わって20分が過ぎようとしていますが、渡辺竜王は指していません。

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(桜木)

渡辺竜王が定刻8分ほど前に対局室に入り、佐藤二冠が追って入室しました。
再開時刻の13時30分に田嶋三段が再開を告げて、午後の戦いが始まりました。
渡辺竜王が考えています。

(桜木)

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この局面で渡辺竜王が10分考えて1日目の昼食休憩に入りました。消費時間は▲渡辺1時間 27分、△佐藤1時間55分です。
昼食の注文は渡辺竜王が親子丼、佐藤二冠が月見うどんとおにぎり。両者自室での食事です。

「考えたこともない局面になりました(笑)。先手は▲6八玉からの穴熊をねらっています。後手の指し方は想像がつきませんね。単純に考えると穴熊でしょうけどそれだと作戦負けになってしまいそうです。陣地が狭いですから」と鈴木八段。

(桜木)

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(「哀愁の町に霧が降るのだ」、「アド・バード」の椎名誠さん)

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(「山谷 都市反乱の原点」など密着ルポで知られる竹中労さん)

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(音楽家・指揮者の石丸寛さん)

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「破獄」で讀賣文学賞、芸術選奨文部大臣賞を受賞した吉村昭さん)

(烏)