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2013年7月16日 (火)

閉幕

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■あすの予想 屋敷九段
「おそらくは相居飛車系になると思います。渡辺竜王の先手ということで、たしか第2局も同じ条件だったのですが、その将棋は相横歩取りというかなり意表をついた戦型になりました。ですので、明日もどうなるのか……私にはわからないので、副立会人の三浦弘行八段にですね、専門的なところはお任せします。第3局では終盤戦で渡辺竜王がうまい受けを指して勝たれました。私も第4局の立会人の機会がなくなる可能性があったので、ヒヤヒヤしておりました(笑)」

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■三浦八段
「勝敗予想ですが、隣に座っていた渡辺竜王が非常にリラックスしていまして、こんなにリラックスしていていいのかなと。私が他の方とひそひそ話をしていましたら、ぴこぴこと聞き耳を立てて興味深そうにしていまして、そんなに余裕があるのかなと。逆に羽生棋聖は、明日は絶対に決めてやるという、そういう感じに見えました。普通だったら羽生棋聖となるのですが、渡辺竜王の場合はわからないですね。いつかの竜王戦でも、3連敗後の対局でリラックスしていたみたいです。渡辺竜王はわかりません。第4局で渡辺竜王が勝てば、流れが変わるかもしれません。羽生棋聖はそれを意識しているのだと思います。明日は大きな一番です。みなさん、楽しみましょう!」

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(立会人、副立会人の二人にも花束が贈られた)

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■青野九段
「今回は立会人は、屋敷九段と三浦八段という棋聖経験者です。こんなに豪華なことは、なかなかありません。屋敷九段は17歳で初挑戦、18歳で棋聖獲得という大変な記録を持っています。三浦八段も羽生七冠の牙城を崩す棋聖を奪取しています。実はですね、うちの妻が三浦八段のファンでして、旅行で群馬の伊香保温泉に来たときに『三浦さんのお宅に寄っていく』というんです(笑)。棋聖戦の五番勝負というのは昔から、いい勝負になるんですね。私としましてはそういった期待も込めまして、最終局も見たいなと思っております」

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■高島屋社長あいさつ

(書き起こし=烏、写真=文)

料理

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■酒菜
鱧湯引き 白瓜鳴門巻 ミニトマト 山葵 加減酢
紋甲烏賊 松乃実 真砂和え 木乃芽
うなぎ山椒炊き 玉蜀黍(もろこし)進上 かき乃元菊 セルフィーユ
枝豆

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■御椀 「清汁仕立」
鯛素麺巻 蓴菜(じゅんさい) 芽葱 青柚子

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■お造り
鯛 鮃 南蛮海老 妻いろいろ

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■焼物
のど黒塩焼 車海老塩焼 煮梅 干大根たまり漬 すだち

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■煮物
穴子胡瓜百合根入り南瓜饅頭 山葵 枸杞(くこ)乃実 木乃芽 銀庵

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■御食事
こしひかり米 香乃物(茄子漬、胡瓜糀漬) 味噌汁「海老味噌仕立」(岩海苔、豆腐、三葉、粉山椒)

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■デザート
あいすくりーむ 白桃コンポート 桜桃 ペパーミント添え小倉あん

(文)

花束贈呈、対局者挨拶

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■羽生棋聖
「棋聖戦第4局の前夜祭を、このように盛大に開催していただきまして、まことにありがとうございます。主催の産経新聞社さま、また地元の方々には大変お世話になります。こちらの高島屋さんの方では、いままで数多くの対局をしていただいておりまして、そういう意味では検分も、ほとんどしなくてもいいのではというくらいでして。非常に安心して対局が出来る場所です。こちらでは4年ぶりということですが、久しぶりに来ても以前とは変わりない風景を見て、ホッとしたところもありました。またこちらの対局では、原田泰夫九段が必ず立会いでいらっしゃっていて、とめどなく話されると、まあそういうことも思い出しております(笑)。明日は大きな対局なのですが、自分らしく精一杯指して、皆様に面白いと思ってもらえるように頑張りたいと思います」

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■渡辺竜王
「今回の新潟対局でお世話になります産経新聞社さま、また地元の関係各位のみなさまにはお世話になります。大変厚く御礼申し上げます。こちらには以前に一度寄らせていただいたことがありまして、平成20年の棋聖戦の観戦で来ました。今回は5年ぶりで、対局者で来ることができまして、うれしく思っています。こちらは将棋界でも非常におなじみの宿ですし、安心して対局に打ち込めるのではないかなと思います。まったくの余談なのですが、最近ちょっと足を痛めまして、今回こちらの温泉で療養しようかなと(笑)。今晩は大変おいしい食事やお酒をいただいていますし、このあとも温泉に入ってリフレッシュして、明日の対局を迎えたいと思っております。棋聖戦五番勝負もいよいよ第4局、終盤戦ということになりますので、より一層集中して内容のよい将棋を残せるように頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします」

(書き起こし=烏、写真=文)

前夜祭、開幕

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■主催者挨拶
産経新聞社 沢辺隆雄 文化部部長

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■開会の挨拶
日本将棋連盟専務理事 青野照市九段

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■来賓挨拶
新潟市西蒲区副区長 清野満 様

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■乾杯
立会人 屋敷伸之九段

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(文)

本局の使用駒

両対局者が対局室を去ると、立会人の屋敷九段が「駒を見せてください」と駒箱を手にとった。本局の使用駒は竹風師作、菱湖書の盛上駒。

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(文)

扇子に揮毫

検分が終わると、対局の記念として扇子に揮毫することに。最初に羽生棋聖が揮毫していると、「僕もいいですか」と渡辺竜王。対局者が揃ってひとつの長机で筆を使っているのは珍しい。
羽生棋聖は「一歩千金」、渡辺竜王は「志高」。渡辺竜王の揮毫は高志の宿・高島屋にかけたものだろうか。3本目の扇子には、羽生棋聖は「歩」、渡辺竜王は「奮」と揮毫した。

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検分

16時に対局室「常磐」で検分が行われた。盤駒から空調、調光の確認がされ、問題なく終了した。

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(文)

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