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第93期棋聖戦五番勝負第3局

2022年7月 4日 (月)

感想戦

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以上で本局の中継は終了です。ご観戦ありがとうございました。

(睡蓮)

大盤解説会場に

両対局者は、大盤解説会場に足を運んでファンの皆さんの前で感想を述べました。

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Dsc_33711(木村九段の問い掛けに両対局者が答える)

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(睡蓮)

終局直後

Dsc_33441 (終局直後の対局室)

Dsc_33521 (防衛まであと1勝とした藤井棋聖)

Dsc_33511 (敗れた永瀬王座)

◆両対局者の談話

――先手番に向けて準備されたということで、50手目くらいまで消費時間は数分で進みました。この辺りの展開は準備していた通りでしょうか。

藤井 そうですね。考えていた展開の一つでした。

――56手目△8六歩に▲同歩は研究通りでしょうか。

藤井 はい、そうでした。

――73手目▲2二歩までも早かったですが。

藤井 手は広いですが、そこまで進めていこうと思っていました。

――感触はいかがでしたか。

藤井 難しいのかなと思っていました。

――永瀬王座に伺います。73手目▲2二歩に長考されました。その辺りはいかがでしたか。

永瀬 △8四金(72手目)は感触が悪い手なので、嫌な感じもしました。▲2二歩と打たれて、指し手が難しいと感じました。

――午後はどのように考えていましたか。

藤井 △3三桂(74手目)に対して、どういう組み合わせがいいか分からなくて、本譜はよくない順を選んだと思っていました。

――▲2二歩をきっかけに攻守が変わったということはありませんか。

藤井 こちらは8六の歩が残っていたので、それほど成算はない指し方になっていると思っていました。

――全体を振り返って、いかがですか。

藤井 途中はあまり自信のない局面もありましたが、最後は上に玉が逃げていって、少し余せると思いました。

――永瀬王座は、午後に入っての進行はいかがでしたか。

永瀬 ▲2二歩への対応が……。△3三桂ではバランスを崩していると思いましたが、ほかの手の見通しが立ちませんでした。こちらとしては手が難しいと思いながら指していました。

――藤井棋聖は、防衛にあと1勝となりました。次局に向けての意気込みをお願いします。

藤井 スコアは意識せずに、しっかり準備して臨みたいと思います。

――永瀬王座としては、1勝2敗になりました。

永瀬 次局までに少しでも棋力を上げて、いい内容の将棋を指せればと思います。

(睡蓮)

藤井棋聖が制する

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藤井聡太棋聖に永瀬拓矢王座が挑戦する第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第3局は、19時14分に145手で藤井棋聖の勝ちとなりました。消費時間は▲藤井3時間48分、△永瀬3時間59分。
勝った藤井棋聖は、棋聖3連覇にあと1勝です。第4局は7月17日に名古屋市「亀岳林 万松寺」で行われます。(銀杏)

終局近しか

20220704n図は19時過ぎの局面です。永瀬王座の玉に、▲3三銀からの詰みが生じているようです。藤井棋聖は少し手を止めて考えています。

Dsc_32321 (藤井棋聖)

(睡蓮)

しのげるかどうか

20220704m図は18時50分頃の局面。永瀬王座が懸命に相手玉に迫っています。藤井棋聖としては、この攻めをしのげば勝ちに近づくことができそうです。ここが最後の勝負どころになる可能性もあります。

Dsc_30541 (藤井棋聖)

Dsc_29951(永瀬王座)

(睡蓮)

藤井棋聖の見切り

20220704j図は18時5分過ぎの局面。△5九角の間接王手飛車に、▲6九歩と受けたところです。ここから永瀬王座が素直に攻めるなら△6八角成▲同歩△7九飛ですが、以下▲8六玉△8九飛成▲8七歩で藤井棋聖の玉が上部に逃げ出そうとする格好になり、6三角や7三銀が受け駒として存在感を放ってきます。一方の永瀬王座の玉は、仮に▲2五桂が入ると一気に不安な形。藤井棋聖が相手の攻めを際どいところでいなしているといえるのかもしれません。残り時間は、ともに30分を切っています。

Dsc_31941 (藤井棋聖)

(睡蓮)

永瀬王座の反撃

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図は17時30分頃の局面です。藤井棋聖が▲6二銀不成~▲7三銀不成とじっくり指す順を選び、永瀬王座はその流れに乗って△7五金~△6六桂と反撃に出ています。以下は▲7五歩△7八桂成▲同玉が予想される進行ですが、それは藤井棋聖が桂得ながら玉が薄く、永瀬王座としても楽しみはあるかもしれません。

Dsc_32131 (藤井棋聖)

Dsc_32301(永瀬王座)

Dsc_33301 (大盤解説会は、木村九段と竹部女流四段のペアが解説中)

(睡蓮)

周辺散策(4)

Dsc_2408 (ヤシの並木道の先にある、袖ヶ浦海浜公園。広々としていて気持ちがよい)

Dsc_2417 (海沿いの遊歩道からの眺め)

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Dsc_2435(公園内には展望塔がある)

Dsc_2436 (日の差し込むらせん階段を上っていく)

Dsc_2449 (展望塔の上に出ると、眼下に海が広がる)

Dsc_2442 (右手には袖ヶ浦の工場群が見える)

Dsc_2448 (公園全景)

(睡蓮)

周辺散策(3)

ホテル周辺散策の続きです。

Dsc_2402 (牛込海岸からさらに進むと、袖ヶ浦市に入る。こちらは袖ヶ浦海浜公園に続く道。海岸沿いにヤシの木が立ち並ぶ、アメリカ西海岸のような景観だ)

Dsc_2381 (青空に向かって真っ直ぐに伸びる様子が清々しい)

Dsc_2388(海の向こうにアクアブリッジが見える)

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(睡蓮)

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