(羽生棋聖は8連覇を達成した)
―― 相掛かりになりましたが
羽生 矢倉が続いていたので少し違うことをしようと。具体的な形は実戦の中で考えていきました。
―― 棋聖8連覇は歴代1位記録になります
羽生 終わったばかりで、まだ実感がありません。よかったなと思います。
―― 勝てば8連覇という意識はありましたか
羽生 本局は途中苦しいと思っていましたし、(勝てば8連覇という)そういうことを考える余裕はありませんでした。
―― タイトル戦でも若手との対戦続くようになりましたが
羽生 必然的なこと、自然な流れだと思っています。自分は一生懸命やっていくだけです。
―― シリーズを通して対局の感想をお願いします
羽生 1局目も2局目も非常にきわどい将棋でした。矢倉の古風な形になったので懐かしい思いで指していました。
―― 今後の目標を教えてください
羽生 ひとつひとつのことなので、棋聖戦に関しては来年の防衛戦を頑張るということですし、他の棋戦も防衛戦が続くので、そちらのほうに集中して、ということになります。
(豊島七段はタイトルに手が届かなかった)
―― 今日の結果を振り返ってください
豊島 △6八歩と王手した手が悪かったです。(攻め急いだかと問われて)そうですね。
―― それまではいかがでしたか
豊島 はじめは桂損なので自信がなかったですが、意外に難しかったかもしれません。そのあとは分からなかったです。
―― タイトル戦としては3度目の挑戦、残念な結果になりましたが
豊島 前回の王座戦から(勉強方法や指し方など)いろいろとやり方を変えたのですが……。
―― シリーズを通しての感想は
豊島 先手で勝てなかったのはまずかったです。
―― 今後について
豊島 また工夫して頑張ります。
(終局直後の様子)
(あいさつのために大盤解説場へ。その後、対局室に戻って感想戦が始まった)
(牛蒡)