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第81期棋聖戦挑戦者決定戦

2010年4月28日 (水)

本日の棋譜

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(ご観戦、ありがとうございました)

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棋聖戦五番勝負 日程

第81期棋聖戦五番勝負は、羽生棋聖、そして初の棋聖挑戦となる深浦王位との間で争われる。日程は以下の通り。

第1局 6月8日(火) 於:「玉峰山荘」島根県仁多郡奥出雲町亀嵩3609-1

第2局 6月18日(金) 於:「ホテルニューアワジ」兵庫県洲本市古茂江海岸

第3局 6月26日(土) 於:「ホテルフォレスタ」愛知県豊田市岩倉町一本松1-1

第4局 7月10日(土) 於:「旧吉田邸住宅」千葉県柏市花野井字原974-1

第5局 7月21日(水) 於:「東京・将棋会館」東京都渋谷区千駄ヶ谷2-39-9

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両対局者インタビュー

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【深浦康市王位】
「長引くとやられてしまうので、▲2二角成(101手目)と踏み込みました。途中は攻めが繋がるか際どい局面が続きましたが、▲2二飛(117手目)と打ち込んだところは自陣が安全なので行けるかなと思いました。一度挑戦者決定戦で負けているので、棋聖挑戦は嬉しいですね。羽生さんは一日制の強さが際立っています。私は一日制のタイトル戦は初めてなので、思い切ってやってみたいです」

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【渡辺明竜王】
「(作戦は)何をやろうか迷っていたのですが、本譜はずっと手損が響く展開になってしまいました。それをうまくカバーする策が……無かったですね」

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感想戦

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終局直後の対局室

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(インタビューに答える深浦)

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(無念の表情をにじませる渡辺)

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深浦勝利、羽生棋聖の挑戦者に

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図の局面で渡辺が投了を告げた。終局時刻は19時28分。深浦は147手で渡辺を下し、羽生棋聖への挑戦を決めた。

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(終局の瞬間。午後7時28分)

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終局が近いか

二人の指し手が早くなってきた。控え室は「終局が近いか」という雰囲気。

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渡辺、粘るが

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図は午後7時ごろの局面。渡辺は△6一歩の底歩で粘る。だが深浦の攻めは切れそうにない。渡辺にとってつらいのは、深浦の玉が堅すぎて攻め合いが望めないこと。ここから逆転するのはかなり厳しそうだ。

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(藤井九段らと継ぎ盤を囲む窪田義行六段)

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(午後7時ごろの対局室。盤側を見る渡辺)

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急転

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図は午後6時半すぎの局面。ここから深浦が一気に決めに出た。図から▲2二角成△同飛▲6四飛△同金▲5三角(下図)。

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角、飛車を叩き切って▲5三角が急所を衝く。自陣は鉄壁、深浦は後手玉の寄せを目指している。「どう受けるのか難しいですよね」と松尾七段。「玉の安定度が大差で、それがそのまま形勢を示しています」。先ほどまで「混戦か」とささやかれていた将棋だが、形勢は先手に傾いたようだ。堅陣を生かして深浦がこのまま寄せ切るのか、それとも渡辺が粘りを見せるか。

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混戦模様に

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図は6五に歩を合わせた局面。後手は守りの銀をはがされたが、この▲6五歩を見て藤井九段曰く「これは混戦だね」。控え室には棋士が集まり、にぎやかになってきた。

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(継ぎ盤で検討する阿部四段、藤井九段、上野裕和五段、松尾歩七段)

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(別室で対局中の遠山雄亮四段。モニタと継ぎ盤を見る

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(先手側で棋譜を並べる松尾七段)

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