カテゴリ

第88期棋聖戦五番勝負第3局

2017年7月 1日 (土)

次回は第4局-新潟対局

以上で第3局の中継を終わります。
ご観戦いただきまして、ありがとうございました。

A8746
(牛蒡)

感想戦2

A8684

A8723

A8707

A8688
(牛蒡)

感想戦1

A8582

A8616

A8695

A8631

A8641

A8587
(牛蒡)

終局直後

Dsc_8490 (斎藤七段はこれがタイトル戦初勝利)

【斎藤七段インタビュー】

――本局を振り返って。

斎藤 序盤は穴熊に組めて目標は達成できた。仕掛けが成立していたかは微妙だと思う。それ以降はあまり時間がなかったが、馬が攻防に利いて、いい感じだとは思った。

――いけると思った場面は。

斎藤 ▲7三金の局面で先手玉が一瞬安全になったので。勝ちかはわからなかったが。

――タイトル戦初勝利となった。

斎藤 これからも番勝負は続くので、気を引き締めて準備したい。

――第4局について。

斎藤 第1局と第2局は持ち時間を使いすぎた。本局くらいの配分で指していきたい。

Dsc_8515 (敗れた羽生棋聖)

【羽生棋聖インタビュー】

――本局を振り返って。

羽生 仕掛けられて、難しい形ではあるが、まとめづらい将棋になったかなと。△7七銀成から△7九金はたぶんよくなかったと思う。もう少しマシな手があった気がする。

――藤井システムの採用は予定か。

羽生 今日はこれでいこうと思った。

――藤井猛九段と自身が指した前例があった。

羽生 本譜とは手順がだいぶ違う。すでに想定から外れている部分もあって、修正して(前例と)同じ局面になったということ。

――次局に向けての抱負。

羽生 また新たな気持ちで次局を迎えたい。

Dsc_8459 (終局直後)

(牛蒡)

斎藤七段が1勝目を挙げる

20170701c

羽生善治棋聖に斎藤慎太郎七段が挑戦する第88期棋聖戦五番勝負第3局は、18時41分に109手で斎藤七段の勝ちとなりました。斎藤七段がタイトル戦初勝利。消費時間は▲斎藤3時間55分、△羽生3時間38分。
第4局は7月11日に新潟市「高島屋」で行われます。

先手勝勢

9479手目▲7三金から先手が一気に勝勢を築きました。図から王手竜取りは必ずかかりますが、後手は逆転には届きません。先手勝勢で終局間近と見られています。


Dsc_8457 (継ぎ盤の前には誰もいない。立ってモニターを見る人が増えた)

(牛蒡)

先手が抜け出したか

79最終盤を迎えています。▲7三金(図)に「キツイ気がします」と屋敷九段。激戦でしたが、ついに先手が抜け出したかもしれません。少なくとも▲7三金は勝ちにいった手に間違いありません。残り時間は▲斎藤11分、△羽生35分です。


(牛蒡)

羽生棋聖が踏み込む

7417時34分、羽生棋聖は△7九金と踏み込みました。どよめく控室。ただ、屋敷九段は「もしかしたら(あるかも)と思っていました」と話していました。分が悪いと見ての勝負手か、それとも形勢よしと見て勝ちにいった手か。羽生棋聖の形勢判断が気になります。



Dsc_8451 (検討を進める屋敷九段)

(牛蒡)

難解な戦い

Dsc_8434 (終盤の変化も出てくるようになり、継ぎ盤周辺も重苦しい空気になってきた)

Dsc_8441 (17時25分、モニター映像。両者とも扇子をあおぐ)

(牛蒡)

振り飛車攻め合い勝ちの変化

70_270手目△6八銀(図)は控室の検討にありました。以下▲8三桂△8二玉▲9一桂成は、△7七銀成▲同銀△7九金▲同金△7七馬▲8八銀△7九竜▲7七銀△7八金(変化図)で先手玉に必至が掛かります。後手玉は詰まず、これは振り飛車の勝ちになります。居飛車穴熊相手に振り飛車が攻め勝つ変化がありました。


70s実戦は図から▲3四馬としました。これで難しい勝負と見られています。▲3四馬は▲8三桂の筋が消える(△8三同銀▲7三桂に△5一金寄ができる)のがデメリットですが、自陣に利かして攻防手です。


(牛蒡)
=== Copyright (C) 2009 >>> The Sankei Shimbun & Japan Shogi Association === All Rights Reserved. ===