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第92期棋聖戦五番勝負第2局

2021年6月18日 (金)

感想戦(2)

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以上で本局の中継を終了いたします。ご観戦いただきましてありがとうございました。
第3局もどうぞお楽しみに!

(潤)

感想戦(1)

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(潤)

終局直後

終局直後、両対局者に主催紙からインタビューが行われました。

Photo_86 (勝って2連勝とした藤井聡太棋聖。初防衛まであと1勝となった)

―― 第1局と同様、相掛かりでした

藤井 予定にしていた作戦でした。

―― 28手目の△8四銀に▲5六角と筋違い角を打たれました。そのあたりも作戦でしたでしょうか

藤井 いえ、ちょっと相掛かり自体は予定でしたが、そのあとは変化が多くてどういう展開になるか分かりませんでした。24手目に△4四角と出られたあたりから経験のない形になりました。

―― どのあたりで形勢がよくなったと感じられましたでしょうか

藤井 中盤で△9四角(54手目)と打たれた手を軽視していまして、苦しい展開になったように思いました。▲5四銀(123手目)と打ったあたりでこちらの玉が寄りづらくなり、よくなったかは分かりませんが難しくなったかなと。

―― 本局、一局を振り返られて

藤井 ▲5六角と打ったあたりからあまり類例のない形になったんですけど、予想以上にバランスを取るのが難しかったです。

―― 2連勝で第3局を迎えることになったことについて

藤井 スコアのことは意識せずに、またいままでのように迎えられればと思います。

Photo_87 (敗れた渡辺明名人。奪取には3連勝よりなくなった)

―― 本局の相掛かりは予想にはありましたでしょうか

渡辺 予想というか、戦型は決めてもらってという感じで。

―― 54手目の△9四角のところは手応えはありましたか

渡辺 難しいというか一局なんでしょうけど、互角ぐらいはキープできているのかなという感じでやっていました。

―― 終盤までは拮抗しているような形で進んだかと思うんですけど、そのあとどの手がおかしかったかなと感じられましたか

渡辺 ▲3三歩(105手目)の対応ですかね。難しくて分からなかったのですが、本譜はやっているうちにちょっとずつ損していったような。

―― これで2連敗となってしまいましたが、第3局に向けての意気込みをお願いします

渡辺 そうですね、次、はい、まずは1つ返すことをやりたいと思います。

(潤)

藤井棋聖、一気に防衛に詰め寄る

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五番勝負第2局は171手で藤井棋聖の勝ちとなりました。終局時刻は20時3分。消費時間は▲藤井3時間58分、△渡辺3時間59分。藤井棋聖が対戦成績を2勝0敗とし、防衛まであと1勝と迫りました。第3局は7月3日(土)、静岡県沼津市「沼津御用邸東附属邸第1学問所」で行われます。

(飛龍)

藤井棋聖勝勢

Kisei202106180101167 丁寧に指し進めていた藤井棋聖がついに攻めに出て、王手を放ちました。後手玉は寄り筋で、藤井棋聖が勝勢となったようです。

(潤)

名人の猛追

Kisei202106180101144 図は渡辺名人が△8八歩と打ったところ。控室では形勢は藤井棋聖が優勢ながら渡辺名人が猛追していると見ており、対応を誤ると逆転もありうると話されています。藤井棋聖は111手目に1分使ってから消費時間を使わずに進めてきましたが、ここで1分使い、残りは2分となっています。

(潤)

渡辺名人が一分将棋に

Kisei202106180101123 図の局面で渡辺名人は5分使い、藤井棋聖より先に一分将棋に入りました。藤井棋聖の残りは3分。形勢は藤井棋聖優勢と見られています。

Photo_85 (19時頃の控室からの外の景色。空はまだ明るさが残っていた)

(潤)

先手よしの雰囲気

Kisei20210618010199 ついに藤井棋聖が角を入手。△9二同飛に▲9三歩△同飛▲9四歩と打って、飛車の侵入を許さずに指し進めました。控室ではここ数手の後手の指し方がどうだったかと話されており、先手よしの雰囲気となっています。

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(潤)

天王山へ銀打ち

Kisei20210618010184 渡辺名人は天王山に銀を打ち、藤井棋聖の押さえ込みの網の突破を目指しました。小林健九段は「これは私には後手が指せるように見えてきました。押さえ込み続けるのは難しいのではないでしょうか」と見解を示しています。

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(潤)

局面が動き出す

Kisei20210618010174 図は18時頃の局面。渡辺名人が角を逃げずに△5五歩と角取りに突き出しました。ここにきて局面が動き始めました。△5五歩以下は▲4七角△9二角▲7四歩△5四金の進行で、小林健九段は「互いに相手の手を消し合う進行で、我慢比べです」と印象を述べました。

(潤)

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