ご観戦ありがとうございました
第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局をご観戦いただき、ありがとうございました。
第2局は6月16日(土)、東京都港区「グランドニッコー東京 台場」にて行われます。
(翔)
第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局をご観戦いただき、ありがとうございました。
第2局は6月16日(土)、東京都港区「グランドニッコー東京 台場」にて行われます。
(翔)
(終局直後)
【豊島将之八段インタビュー】
--本局を振り返ってください。
「難しく、わからないところだらけでした。玉形が不安定で危険な変化が多かったです」
--序盤はテンポよく指されていました。研究した通りの進行でしたか。
「考えていたことがある形でしたが、昼食休憩の局面は手が広くて難しかったです」
--ポイントになった局面はありますか。
「▲6三歩(55手目)と▲3四桂(61手目)ですかね。利かしで入ったので、戦えるのかとは思いました」
--初タイトルに向けて、幸先のいいスタートを切りました。
「次局以降もしっかり準備をして頑張りたいと思います」
【羽生善治棋聖インタビュー】
--本局を振り返ってください。
「思い切って仕掛けてみましたが、さまざまな玉形のキズが響く展開になりました」
--ポイントになる点は
「うーん、調べてみないとわからないです」
--受けに回らず、攻め合いを選ばれたように見受けられました。
「作戦の主旨としては積極的にいこうとしていましたが、まとめ方が難しい将棋でした」
--次局に向けてひとことお願いします。
「気持ちを切り替えて臨みたいと思います」
(翔)
第89期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局▲豊島将之八段-△羽生善治棋聖は99手までで豊島八段が勝ちました。終局時刻は19時1分。消費時間は、▲豊島3時間59分、△羽生3時間59分(持ち時間各4時間)。
第1局は豊島八段が先勝。第2局は6月16日(土)、東京都港区「グランドニッコー東京 台場」にて行われます。
(翔)
豊島八段は残り5分まで考えて▲6四銀と指しました。控室でも検討されていた飛車打ちです。
羽生棋聖もここで時間を使い、残り時間が10分になりました。
(翔)
図は90手目△5八角成と金を取った局面。残り17分だった豊島八段は、ここで時間を使っています。残り10分を切りました。
局面は先手が優勢と見られています。
(翔)
図は△2七金と、後手が先手の飛車を捕まえた局面。豊島八段は上図以下、▲同飛△同銀不成に▲同玉(下図)と、清算する順を選びました。
△4九角の王手金取りが掛かりますが、▲3八銀△5八角成には▲6四銀で先手が勝ちそうだと言われています。△5八角成の瞬間、先手玉に速い寄せがないからです。
お互いの玉にすぐに詰めろが掛かる形にはなっていないので、正確な大局観が求められる局面が続きます。
(翔)
図は馬取りに6三の金を5四に上がった局面。
控室では▲1一馬、▲7三馬を検討していましたが、豊島八段の選択は第三の手。
▲5四馬! ずばっと馬を切りました。△5四同歩に▲5三銀(下図)で詰めろをかけました。
この詰めろ(次に▲4二金△同金▲同銀成まで)自体は△5二金ですぐに受かります。△5二金には▲同銀成△同玉に▲6五銀が予想手順です。
先手が指せると見られていますが、形勢は接近したかもしれません。
(翔)