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第93期棋聖戦五番勝負第1局

2022年6月 3日 (金)

感想戦

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【棋聖戦第1局、永瀬王座が先勝 異例の2回千日手|産経新聞】
https://www.sankei.com/article/20220603-YEX6BQEZCBLPLN3FHSW5CRU6RA/

【もつれた開幕局、「軍曹」永瀬王座が粘り勝ち 棋聖戦第1局|産経新聞】
https://www.sankei.com/article/20220603-YPJNSYHH3ZI3ZDH6HTRPULW5LM/

【フォト特集 藤井棋聖、初戦は黒星 タイトル戦連勝「13」で止まる|産経新聞】
https://www.sankei.com/article/20220603-VPO4GXQKUBIZTKHVXBPE6XSF3A/

【破壊力ある攻めでペース握る 先勝の永瀬王座 棋聖戦第1局|SankeiNews】
https://www.youtube.com/watch?v=etuMdQ0nxxo

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以上で本局のブログ更新は終了致します。
ご観戦いただきまして、誠にありがとうございました。

第2局は6月15日(水)、新潟市西蒲区「高志の宿 高島屋」で行われます。
次局以降もどうぞお楽しみに。

(虹)

局後インタビュー

Img_5365_i_naga(永瀬王座)

――1局目(千日手局)を振り返って。
永瀬 こちらの2歩損という展開で、先手の6六角に使われてしまうとまずいので、そこをできる限り考えたつもりでした。具体的にどうすればよいのか分からなかった。

――2局目(1回目の千日手指し直し局)を振り返って。
永瀬 作戦としては打開したかったのですが、準備の薄い形になってしまったので、仕切り直しということで。先手としてはつまらなかったですが、プランがしっかりとしていなかったので。

――3局目(2回目の千日手指し直し局)を振り返って。
永瀬 先手に選択肢の多い将棋だったので、準備から外れたら手に困るかなとは思っていました。こちらは対応できるかどうか、バランスが取れるかどうか、難しい将棋だったと思います。

――両者にとって、タイトル戦での初対局でした。
永瀬 1日に3局も指すのはかなりレアなケースです。早指し棋戦以外だと自分は初めてかなと。とことん教えていただけたので、そういう1日だったのかなと思います。

――第2局に向けて。
永瀬 先後が決まりますので、それを生かして臨みたいと思います。

Img_5371_i_huji(藤井聡棋聖)

――1局目(千日手局)を振り返って。
藤井 2歩得ではあったのですが打った角が負担になり、手のない形を強いられてしまったので、失敗してしまったのかなと思っていました。

――2局目(1回目の千日手指し直し局)を振り返って。
藤井 後手番で待機する形になりました。こちらからすると(再度の千日手は)仕方ないのかなと思いました。

――3局目(2回目の千日手指し直し局)を振り返って。
藤井 78手目△7一飛が気づけなかった手で、長考しましたが思わしい手が分からなくて。そのあとは苦しくしてしまったのかなと思います。

――両者にとって、タイトル戦での初対局でした。
藤井 全体的に思わしい展開にできなかったのかなと思いますので、しっかり反省して次に臨めたらと思います。

――第2局に向けて。
藤井 次まで2週間ほどありますので、しっかりと取り組みたいと思います。

(虹)

終局直後

Img_5379(3局分の長い戦いを制した永瀬王座)

Img_5407(敗れた藤井聡棋聖)

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(虹)

永瀬王座が先勝

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第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局(千日手指し直し局)は、114手で永瀬王座が勝ちました。終局時刻は21時42分。消費時間は▲藤井棋聖3時間59分、△永瀬王座3時間59分。次戦、第2局は6月15日(水)に新潟県新潟市「高志の宿 高島屋」で行われます。

(夏芽)

藤井聡棋聖、一分将棋に突入

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▲7四歩を着手したところで、藤井聡棋聖が一分将棋に突入しました。次に▲7三歩成が入れば迫力ある攻めとなりますが、控室では唯一の持ち歩を使った△8一歩のたたきで飛車筋をそらせるのが大きく、「一歩千金」だといわれています。

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(虹)

後手優勢

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時刻は21時を回ったところ。手数が100手に達しました。局面は後手優勢と控室でいわれており、永瀬王座は逆転を許さないような変化を選んでいるようです。藤井聡棋聖は残り2分で、一分将棋にならないギリギリのところで耐えています。

Img_5220(藤井聡棋聖は逆転の策をひねり出したいが、果たして)

(虹)

押し切るか、しのぐか

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現局面を見て「これはレールに乗りましたね」と小林健九段。永瀬王座の攻めが筋に入っているようです。本局は研究勝負になっている、とも控室ではいわれていました。対局室の藤井聡棋聖は、頭を押さえるような仕草を見せるようになっています。

Img_5224(2度の千日手の末、挑戦者先勝となるか)

(虹)

20時前の控室

Img_5354(和装に着替えた小林健九段と、井上九段。モニターを凝視して口頭検討中)

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盤上では、藤井聡棋聖が残り時間の大半にあたる24分を投じて着手したところ。これで残り15分となっています。対する永瀬王座は残り1時間15分。控室の検討では後手持ちといわれており、時間の差も含めて永瀬王座がペースを握ったでしょうか。

(虹)

緩急をつけた中盤戦

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図の局面で藤井聡棋聖がしばし手を止めました。前例や、類似の前例(9筋の端歩を突き捨てていない)では、以下▲8二歩△同飛▲7一角△7二飛▲6二角成△同飛▲7四歩△6四飛▲6六歩(変化図)と進んでいました。実戦は10分考えて、図から▲8六歩と穏やかな受けを選んでいます。

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(虹)

明石海峡大橋

Img_3534_maiko04(向こうにぼんやりと見えるのが淡路島)

兵庫県の神戸市と淡路市を結ぶ明石海峡大橋は、全長3911メートル(支間長1991メートル)の吊り橋です。これは世界2位の長さで、今年3月までは世界最長の吊り橋としてギネス認定されていました。毎日の日没以降は、季節や時間帯によって色とりどりのライトアップが実施されます。本州の大阪方面から淡路島に陸路を使用して入る場合、この橋を渡ることになります。

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Img_3478_maiko03(真下から)

Img_3577_maiko05(最寄り駅からの眺め。橋の近くまで道が整備されている)

(虹)

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