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第86期棋聖戦五番勝負第3局

2015年7月 4日 (土)

ありがとうございました

第3局は羽生棋聖が勝ち、シリーズ成績を2勝1敗として防衛に王手をかけました。
第4局は7月15日、新潟県新潟市「高島屋」で行われます。そちらもどうぞお楽しみに。

本局の中継は以上で終了となります。ご観戦いただき、ありがとうございました。

Dsc_9216 (沼津倶楽部の和館入口。あかりが灯っていた)

(紋蛇)

感想戦(2)

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感想戦は20時前に終了しました。

(紋蛇)

感想戦(1)

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(後手番を制した羽生棋聖。今シリーズはすべて後手が勝っている。非常に珍しい)

Dsc_9144(じっと羽生棋聖を見る豊島七段)

Dsc_9147

(紋蛇)

終局直後

Dsc_9116 (勝った羽生棋聖。防衛に王手)

【羽生棋聖インタビュー】

--羽生棋聖、お疲れ様でした。今日の将棋はいかがでしたか。
羽生 途中までは前例が多い将棋でしたが……。(前例から離れた後)端から攻めてもそんなに成算があったわけじゃない。こちらが動かざるを得なかったので、ちょっと攻めが細いかなと。

--昼過ぎまでは「先手がやれる」という声が多かったです。
羽生 こっちが動かされる形になったので端から攻めましたが、思ったより効果がなかったですね。行った以上はどんどんやるしかないけど、細いと思ってました。

--△7三桂▲7六銀△7四歩のあたりは。
羽生 ちょっと悪いと思ってましたが、攻め続けないといけないのでしかたない。

--手応えはどのあたりで。
羽生 角取ったあたりは難しいかなと。攻めが切れなくなったので、前よりは大変かなと。

--これで2勝1敗です。次局は8連覇がかかります。意気込みをお願いします。
羽生 ええ、そうですね。普段通り、次も頑張ります。

Dsc_9121(羽生棋聖がインタビューに答える間、豊島七段は盤面を見つめていた)

Dsc_9130 (敗れた豊島七段はカド番に追い込まれた)

【豊島七段インタビュー】

--お疲れ様でした。連続の相矢倉でした。いろいろ作戦を練ってきた、ということでしょうか。
豊島 矢倉は作戦で。ええ、まあそうですね。

--控室では先手持ちでしたが、ご自身の感触はいかがですか。
豊島 あまり自信はなかったです。

--どのあたりでしょうか。
豊島 △7三桂~△7四歩で受けがわからなかったです。もう間違えていたのかもしれないけど、どこが悪かったかはわからない。自信があると思った局面は、一局を通してあまりなかったです。

--第4局の抱負をお願いします。
 豊島 次も頑張ります。

Dsc_9131 (インタビュー後、すぐに感想戦が始まった)


(紋蛇)

羽生棋聖が防衛に王手

20150704a

△7九飛(投了図)に豊島七段が投了。終局時刻は18時30分。消費時間は▲豊島3時間58分、△羽生3時間22分。羽生棋聖が防衛にあと1勝と迫りました。
(文)

残り時間は▲10分△53分

Toyohabu91▲7三歩成までの残り時間は▲豊島10分、△羽生53分。形勢に加えて残り時間も羽生棋聖がリードしています。

Dsc_9108 (18時頃の控室。モニターを見守る人が多い)

(紋蛇)

羽生棋聖優勢

20150704atoyoshimahabu79▲2四桂は攻め合いに切り替えた手ですが、△同歩▲同歩△5七銀成で後手の銀得です。

20150704a82以下▲1五銀△3一桂。

20150704atoyoshimahabu84 飛車筋を通す▲1五銀は待望の一手ですが、△3一桂で受け止められています。持っているのは飛車なので、さすがに2三へは打てません。後手からは△6七香成が厳しく、控室では「後手優勢」と言われました。

Dsc_8836 (朝の羽生棋聖。「強引」とも言われていた攻めを通した)


(紋蛇)

16時30分頃の控室

Dsc_9091 (16時30分頃の控室。形勢は難解と言われている)

Dsc_9092 (勝又六段)

Dsc_9094 (木村八段)

(紋蛇)

羽生棋聖の攻め

20150704atoyoshimahabu57_2△9五同飛に▲9七歩と受けた局面。ここで羽生棋聖は驚きの攻めを見せました。△7三桂▲7六銀△6五桂。

20150704atoyoshimahabu62いきなり桂を捨てました。以下▲同銀に△8六歩▲7六銀△7五歩も凝った手順です。

20150704atoyoshimahabu66 ▲6五銀は△6四歩や△8七歩成▲同金△8六歩▲同金△8一香が嫌味と見たか、豊島七段は▲8四銀と打ち、△7六歩以下の飛車と銀の二枚替えを選びました。

20150704atoyosimahabu70 △9五同香と走った局面をどう見るか。
勝又六段は「『駒得は裏切らない』か、『四枚の攻めは切れない』か、どっちでしょうね」と話します。
後手は駒損なものの、駒の効率が良いです。先手の玉頭にも手をつけています。対する先手はどういう反撃を描くか。▲8一飛の攻防手はもちろんのこと、2六銀をどうさばくかも考えたいところです。

(紋蛇)

井道女流初段と香川女流王将の食レポ

大盤解説会から戻った井道女流初段。ブールミッシュの第3局特製おやつに手を伸ばしました。

Dsc_9085 (食べた感想は「ほうじ茶の香りがすごくいいですね。両方ともおいしいです」)

関係者にも大好評であっという間になくなりました。

※17時40分追記

豊島七段のほうじ茶のプリン・丹波の黒豆添えは、本日午後3時からブールミッシュ銀座本店で販売されましたが、16時40分過ぎに完売となりました。明日からは、さらに池袋西武、横浜高島屋でも限定期間販売(7月12日まで)いたします。詳しくはブールミッシュのホームページをご覧ください。

Dsc_9099 (のちほど香川女流王将も両対局者のおやつを試食)
香川女流王将はタルトを「食べたことない味」とコメント。プリンは「クリームが乗っていますが、ほうじ茶がやさしい味であっさりしています。一番下のソースは苦味があっていいアクセント。スイーツが苦手な方でも食べやすいですね」と絶賛していました

(紋蛇)

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