(渡辺竜王、まずは1勝)
【渡辺竜王インタビュー】
「角換わりは予定でした。午前中から激しかったですが、どうなっているかはわかりませんでした。
途中、長考になったところ(92手目△2二同玉に1時間14分)は苦しいかと思いましたが。他の手がわからなかったので、しょうがないかなと。
終盤は自玉が一手空いたので、何か勝ちの順がある気がしました。とりあえずひとつ勝ってホッとしたというところですね」
(敗れた羽生棋聖。112手目△2二銀をうっかりしたと話していた)
【羽生棋聖インタビュー】
「途中までは前例がある形で、どうなるかというところなんですが、よくわからなかったですね。
△3九竜(86手目)と入られたあたりは何かあるかと思いましたが、具体的にはわからなかったですね。形勢はわからないです。
△2二銀(112手目)をうっかりしていました。あれでいっぺんに終わってしまったので、(107手目)▲3二金打では、ほかにマシな手があったような気がします。また頑張ります」
(牛蒡)
第84期棋聖戦第3局▲羽生善治棋聖-△渡辺明竜王戦は渡辺竜王が勝ちました。
終局時刻は19時15分。消費時間は▲羽生3時間59分、△渡辺3時間50分(持ち時間、各4時間)。
際どい終盤戦を制した渡辺竜王が一番返し、これで五番勝負は羽生の2勝1敗になりました。
※本局の観戦記は産経新聞に掲載されます。執筆は中島一彰氏です。どうぞお楽しみに。
(牛蒡)
後手は望めば千日手にできそうでしたが、拒否して攻めに向かいました。勝ちに行っています。
(牛蒡)