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第85期棋聖戦五番勝負第2局

2014年6月21日 (土)

第3局は7月5日(土)に対局

第2局は羽生棋聖が制し、連勝で防衛まであと1勝とした。第3局は7月5日(土)、静岡県沼津市「沼津倶楽部」で行われる。

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感想戦

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大盤解説会場へ

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終局直後

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■羽生善治棋聖
―― 今日は相矢倉になりました。
羽生 そうですね。昔似たような将棋を指したことがあったので、もう一度やってみようということだったんですが。
―― ▲7五歩(53手目)のあたりはいかがでしたか。
羽生 直接攻めるのは難しいので、こっちのほうに手をかけようと思ったんですけど、打った銀があまり働かない展開になってしまったですね。
―― 後手が△5五銀打(82手目)と中央を制圧したあたりは。
羽生 はっきり悪いと思います。
―― ▲3二金(113手目)で角を取ったあたりはいかがですか。
羽生 長い将棋になるんじゃないかなと思って……。こっちも入玉される形なので。手が進んでみないとよくわからない将棋だと思っていました。
―― どのあたりで勝ちが見えてきましたか。
羽生 最後のほう、王手飛車をかけてさすがによくなったかなと思ったんですが。でも、どこではっきりしたかはちょっとよくわからなかったですね。

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■森内俊之竜王
―― △3七歩成(64手目)と成っていきました。
森内 攻めを呼び込むのでどうかなと思ったんですけど、ゆっくりとやると、模様がよくないかなと思って。でも、結構危険な形になってしまって。
―― △5五銀打(82手目)のあたりは。
森内 代わる手がわからなかったので、しょうがないかなと思っていました。受けにたくさん駒を使ってしまって、成算はなかったですけど。自信はなかったです。
―― ▲7三歩成(101手目)に△同角と取りましたが、桂で取る手はなかったでしょうか。
森内 そうですね、桂で取ると、▲7七歩と打たれた形が堅くて、その攻略の仕方がわからなくて、角にしました。でも本譜で▲6四歩と突かれて思わしい手が見つけられなかったので、そちらを読むべきだったかもしれません。
―― △3七歩成(140手目)は終盤も終盤で成りました。
森内 なかなか余裕がなくて。3六の歩は上に逃げていくときにじゃまになってしまったので、嫌な展開だなと思っていました。

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羽生棋聖 連勝スタート

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141手まで羽生棋聖が制し、連勝スタートを決めた。終局は19時5分。消費時間は▲羽生3時間43分、△森内3時間59分。

羽生棋聖が優勢に

18時45分、森内竜王が1分将棋に入った。秒を読まれ指した手を見て、検討陣の様子が変わる。形勢が先手優勢ではっきりしたようだ。

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森内竜王、時間切迫

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羽生棋聖は▲3二金(図)と打ち、角を取りにいった。角を取れば▲7一角の王手飛車がある。「この数手で後手の景色が、ちょっと……」と阿久津八段。先手が角を取れば、攻めが切れる心配は当面なくなる。後手の頼みの綱の入玉も、大駒を取られて点数が危なくなる可能性がある。形勢は先手よしと見られている。追い打ちをかけるように、森内竜王の残り時間は10分を切っている。
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入玉の専門家登場

17時40分、大盤解説会場で次の一手クイズの抽選が行われた。森内竜王の指した手は△4四玉で、これは大穴。6名の方が正解し、抽選でサイン色紙などが贈られた。△4四玉を候補手に挙げていた佐藤康九段は、「もっと自信を持って言えばよかったですね。これ私は賞品もらえるんですか?」と話し、場内の笑いを誘っていた。抽選が終わると、室田女流初段が「今日は入玉の専門家が来てますので」と次の解説役を紹介。現れたのは糸谷六段だ。聞き手は香川女流王将。糸谷六段が解説中、ステージのへりに立っていると、「糸谷先生気をつけてくださいね、そこ後ろ落ちないでくださいよ」とぴしりと指摘。糸谷六段は「これ私絶対落ちますよ」と冗談めかして答えていた。

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次の一手は?

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羽生棋聖は▲6四歩(図)と突き、後手の角道を止めた。控室の検討が当たらない一方で、対局室の二人は息があったように手を進めているように見える。大盤解説会ではこの局面で次の一手が出された。候補は(1)△6四同歩、(2)△4四玉、(3)その他。それを聞いた阿久津八段は「その他が最有力じゃないですか」と話す。大盤解説会から戻った佐藤康九段は、「これだけ精鋭が集まっているのに当たらないとは」と嘆いていた。

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大盤解説会

大盤解説会では青野九段が解説し、室田女流初段が聞き手を務めていた。来場者の数は多く、席はほとんど埋まっている。会場の後ろには、弟子の室田女流初段を見守る杉本七段の姿があった。

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