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2024年6月 5日 (水)

前夜祭(4)

関係棋士の紹介とトークショーの様子です。

Dsc_2378(左端の竹部女流四段が進行を務めた。右端に記録係の宮原三段)

Dsc_2566(トークショーは絶好調で盛り上がった)

鈴木九段「戦型予想は相掛かり。山崎さんは明日、思いっきりやって、思いっきり悪くなってほしい! それでチョイ悪逆転術で藤井さんがわからない分野のところで勝負して、一発逆転ホームランを狙ってほしいなと。山崎さんも『自分が勝つことによって勝てない中年棋士がやる気になるんじゃないか』って旨を言ってましたけど、もうその通りでね、山崎さんが勝ってくれれば私も次の王座戦(の本戦準決勝)で永瀬(拓矢九段)さんに勝てるんじゃないかと思っています」

深浦九段「戦型予想は相掛かり。山崎八段が後手なら力戦形になるのかなと。力戦といっても整っている力戦とそうでない力戦があるんですが、山崎さんは全然整っていない力戦もよく指されていて(会場笑)、相手を混乱させるのも得意なパターンのひとつだと思うので、それも見どころのひとつだと思います。そういったときに藤井棋聖がどういう対応をするのか。困った感じを出されるのも面白いのかなと見ています」

Dsc_2682(野原女流初段は前期第1局のベトナム・ダナンで購入したアオザイで登場)

近藤誠七段「山崎八段が先手なら相掛かりになると思います。山崎八段は後手番だと雁木系でしたり、一手損角換わりでしたり、作戦は豊富だと思います。私の印象だと山崎将棋は序盤からよくしていくよりは、中終盤のねじり合いで力を発揮される方だと思うので、午後くらいですかね、そのくらいから楽しみが深まっていくのではないかと思います」

中川八段「初手から山崎さんの感性を盤上に発揮してもらいたいね。角換わりの定型みたいな将棋にはならないでしょう。第一局、おそらく山崎さんは張り切っていると思うので、見たことのない形が現れるのではないかと予想しています」

野原女流初段「私も相掛かりと力戦の将棋になると思います。力戦形の将棋が見たいので注目したいと思います」

Dsc_2777(竹部女流四段も私服のアオザイでそろえた)

Dsc_2752(羽生会長もトークショーを楽しんでいた)

Dsc_2878(小高芳宗・ホテル三日月グループ代表取締役社長が中締めのあいさつをした)

「明日は藤井先生と山崎先生が戦われますが、序盤、中盤、終盤、木更津で駒たちが躍動する姿をお客さま方にお届けいただけるのかなと思っています。本日は皆さま、ゆったりたっぷりのんびりお過ごしいただければ幸甚でございます」

(牛蒡)

前夜祭(3)

対局者はあいさつのあとに退場。立会人の深浦九段から乾杯のあいさつがあり、しばらく歓談の時間となりました。

Dsc_2197(立会人を務める深浦康市九段)

「両対局者の健闘を、また今シリーズが素晴らしいシリーズになりますように。乾杯!」

Dsc_2200(前夜祭の料理)

Dsc_2218 

Dsc_2165(宝船大漁盛り)

Dsc_2339 

Dsc_2176(東京湾といえば、あさり。ホテル三日月では目の前の干潟で潮干狩りが楽しめる)

Dsc_2213 

Dsc_2241(和牛のローストビーフ)

Dsc_2325 

Dsc_2804(ファンと記念撮影をする鈴木大介九段)

Dsc_2794(同じく中川大輔八段)

(牛蒡)

前夜祭(2)

対局者のあいさつです。

Dsc_2094(山崎八段)

「皆さまこんばんは。挑戦者になってしまった(会場笑)棋士の山崎隆之と申します。対局場の景色が素晴らしく、そして部屋も素晴らしくて、体調万全で臨めることは間違いないのですが、問題があるとしたら私の技術面だけという……(会場笑)。とはいえせっかく信じられないくらいのチャンスをもらいましたので、自分の持てる力を精一杯出しきりたいと思います。藤井棋聖に挑戦できるというのは棋士として本当にうれしいことというか、みな戦いたいと思っている中で、『なんでお前が』って思われないように……。また普段戦っている方たちは藤井さんがいなければタイトルを取っているだろうという方々ばかりなので、そういった自分ではないんですけど、もし私が少しでも食いついてチャンスがあれば、ほかの棋士の希望にもなりますので、この五番勝負ぜひ頑張って戦い抜きたいと思います。観戦していただける皆さまに楽しんでいただけるよう精一杯頑張りたいと思います」

Dsc_2161(藤井棋聖)

「皆さまこんばんは。私がこちらで対局させていただくのは3回目になりまして、3年前にも開幕局で対局させていただきました。今日もこちらに来て、いよいよ棋聖戦が始まるのだなと思いを新たにした次第です。今期は山崎八段との対戦となって、未知の局面における判断力や対応力というのが問われるシリーズになるのかなと思っています。明日の対局では一局を通して集中して皆さまに楽しんでいただけるような熱戦にしたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします」

(牛蒡)

前夜祭(1)

18時から龍宮城スパホテル三日月で前夜祭が開催されました。産経ニュースで動画をご覧いただけます。

【前夜祭|産経ニュースYouTube】
https://www.youtube.com/watch?v=eHg5FjrYhy8

Dsc_1805(東京湾のサンセット)

Dsc_1848(盛況だった)

Dsc_1945(氷の彫刻が壇上を彩る)

Dsc_1943 

Dsc_1887(飯塚浩彦・産業経済新聞社取締役会長)

「この会場で棋聖戦を開催させていただくのは2年ぶり3回目になります。ただ、前2回のときはちょうどコロナの時期だったので、こういった形の前夜祭はできませんでした。今回初めて前夜祭が開催されたことをうれしく思います。今までの棋聖戦とは違った面白い対局が見られるのではないかと期待しています」

Dsc_1966(羽生善治・日本将棋連盟会長)

「棋聖という名称は幕末に天野宗歩という棋士がいまして、非常に高い実力を持ち、新たな戦術もたくさん残されたということで近代将棋の父といわれています。この棋聖戦というのは天野宗歩にちなんでいます。今シリーズのおふたりはタイトル戦では初めての顔合わせということになります。年代、世代は違いますが、独自のオリジナリティある将棋を指すという点では共通項があるのではないかと思います」

Dsc_2023(渡辺芳邦・木更津市長)

「ぜひ今回は三日月さんのお風呂を楽しんでいただくとともに、木更津市の街中にちょっと足を運んでいただけたらと思います。今回の棋聖戦が賑やかに盛大に開催されますこと、三日月さんがさらに発展されますことを心より祈念いたします」

(牛蒡)

インタビュー

検分後にインタビューが行われました。

【藤井聡太棋聖と山崎隆之八段が対局場へ|産経新聞】
https://www.sankei.com/article/20240605-HM4QFYIMBBPTDNHNXZIKG3M6TA/

【検分やインタビューの動画|産経ニュースYouTube】
https://www.youtube.com/watch?v=IOdcyd10bd8

Dsc_1474(「未知の局面における対応力が問われる」と藤井棋聖)

Dsc_1680(「見ていて楽しめるシリーズに」と山崎八段)

Dsc_1770 (ここ数ヵ月を振り返って「自分史上、最も多くの実戦(練習将棋)を指した」と語る)

(牛蒡)

揮毫

一方が対局室でインタビューを受けている間、もう一方は控室で色紙に揮毫。朝食や夕食、対局当日の昼食やおやつの注文も取られました。山崎八段は「では、これで。でも、もし藤井棋聖と注文が被ったらこちらで」と2通りの注文をしました。さまざまな料理をファンの皆さまに紹介したいとの気遣いかもしれません。

Dsc_1658(控室で揮毫する藤井棋聖)

Dsc_1645 

Dsc_1786 

Dsc_1554(壁1枚先の隣室が山崎八段の控室)

Dsc_1496 

Dsc_1601 

Dsc_1612(注文する山崎八段)

(牛蒡)

検分

対局場は龍宮城スパホテル三日月の富士見亭にある和室。16時27分から検分が行われました。盤駒はホテル三日月が所有しているものが使われます。5分ほどで終了。その後はインタビューと色紙の揮毫がありました。

Dsc_1383(藤井棋聖、第1局の先後は明日の振り駒で決まる)

Dsc_1405(山崎八段はタイトル戦2回目、棋聖戦は初挑戦)

Dsc_1444(左手前が藤井棋聖の並べた駒)

Dsc_1433(窓側に目を向けて日差しの確認)

Dsc_1416 

Dsc_1421 

Dsc_1760(対局室の窓から見える景色)

(牛蒡)

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