対局開始(2)
(羽生善治棋聖も入室)
(駒を並べる羽生善治棋聖)
(中村太地六段)
(翔)
(羽生善治棋聖も入室)
(駒を並べる羽生善治棋聖)
(中村太地六段)
(翔)
(対局開始前、駒を磨く記録係の福間健太三段)
(立会人の桐山清澄九段が時計を確認。「10秒ずれてるんやけど、どうしようかなぁ」)
(中村太地六段が対局室へ)
(遠慮がちに、入口の端で草履を脱ぐ)
(少し緊張しているのか、何度も天井を見上げた)
(翔)
(5時過ぎ)
(7時過ぎ)
(7時半頃。ちょうど金星の太陽面通過が始まった頃だが、今日の太陽は熱く淡路島を照らしている)
「『金星の太陽面通過』始まる 6時間半かけて天文ショー あいにくの雨のところも」(MSN産経ニュース)
(翔)
おはようございます。棋聖戦第1局は本日6月6日(木)9時に対局が始まります。
当地淡路島・洲本市は台風3号の影響か波は高めですが、穏やかな空模様です。
【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/83/kisei201206060101.html
【ニコニコ生放送】(解説:広瀬章人七段、聞き手:藤田綾女流初段)
http://live.nicovideo.jp/watch/lv95045589
【現地大盤解説会】(解説:畠山鎮七段、聞き手:室谷由紀女流初段)
http://www.shogi.or.jp/topics/2012/04/82-3.html
※東京・大阪の将棋会館での解説会はございません。
※5日夜、当ブログにアクセスしづらい状態が続きました。お詫び申し上げます。
(翔)
前夜祭で供された食事の写真です。
(翔)
(ホテルニューアワジ・木下紘一社長のあいさつ)
(両対局者は退場)
このあと、立会人の桐山清澄九段、副立会人の畠山鎮七段による戦型予想が行われました。
桐山 今回の顔合わせですが、羽生さんは皆さんよくご存知で、すごい記録もあげているすごい人なんですけども、対する中村さんは非常に新鮮で。
畠山 中村さんは17歳くらいで棋士になって、ずーっと勝率6割くらいの普通の若手だったのが、最近急に8割5分勝って。
桐山 なんでですか?
畠山 本人もわからないと言っていましたね、専門誌では。
桐山 中村さんの将棋はどういう将棋なんですか?
畠山 後手番ですと居飛車で横歩取りと、すごく積極的ですね。先手番だと非常にキビキビ指すんです。振り飛車はやらないですね。
桐山 はー、そうするといくつかの戦型を突き詰めて研究するタイプなんですね。明日はどうなりますか?
畠山 初対戦ではないんですよね。別のネットの公式戦(注・5月13日に行われた大和証券杯)で中村さんが非常にうまく指して優勢になったんですけども、最後に羽生棋聖が逆転で。
桐山 中村さんにとっては負けたけれども、うまく指せたという自信がついたと思いますよね。
(桐山清澄九段)
畠山 初めてのタイトルが棋聖という方は多いですよね。先生も。
桐山 あの……よく知ってますね(笑)。
(会場拍手)
桐山 棋聖を3期とらせていただいて。ええ。あのー、初めてのタイトル挑戦(1976年棋聖戦)というと、私の場合は非常に緊張して、すぐに終わってしまったという感じだったんですけども、先ほどの中村さんの話を聞いていたら、すごく落ち着いてましたよね。
桐山 明日はどちらが先手になるかわからない。
畠山 振り駒ですね。
桐山 羽生さんが先手だとどうなりますか。
畠山 横歩取り……いや私、最近予想すると外れるので。
桐山 立会人として予想すると当たらない?
畠山 当たらないんですよ。えー、明日は羽生さんが先手でしたら▲7六歩と突きまして中村さんが△3四歩と突いて▲2六歩△8四歩で横歩取り。中村さんが先手でしたら▲7六歩に羽生さんは……受けて立つかなと、△8四歩と。そうすると▲2六歩と角換わりになんですかね。
桐山 ほー。
畠山 でもここ1年、ことごとく外してますからね。
(畠山鎮七段)
桐山 明日は聞き手は室谷さんですよね。
畠山 室谷さんいますか?
桐山 ちょっと来てくださいー。
(室谷由紀女流初段)
室谷 明日聞き手を務めさせていただきます、よろしくお願いします。……戦型ですか? 個人的には、羽生棋聖の振り飛車で、中村挑戦者の居飛車を見てみたいなという気もするんですが、先月の大和証券杯が横歩取りだったということで、また横歩取りになりそうな気はするんですが。希望は振り飛車、予想は横歩取りです。
桐山 非常に興味深い戦いです。中村さんもすごい勝率ですからね。羽生棋聖にどういう戦いを見せるかが注目ということで、大熱戦を期待したいです。
(横歩取りが本命! 盛り上がった戦型予想)
(翔)
(本局で駒が使われる熊澤良尊さんの自作駒やコレクションの展示が行われていた)
(大正15年に阪田三吉名人・王将が発行した免状と、昭和34年に日本将棋連盟が発行した免状の実物)
(大名家の婚礼道具となった盤)
(鶴と亀)
(翔)
(ホテルのスタッフから花束贈呈)
羽生善治棋聖
「先ほどのごあいさつにもありました通り、この淡路対局は16年前の阪神淡路大震災の翌年に始まったというふうに記憶しています。私も今日ここに来て窓の景色を眺めていると、16年前も今もほとんど変わらないなと感じるんですけども、一方でそういう歳月がたってしまったんだなと思います。そうした中で、今回対局者として参加できることも非常にうれしく思いますし、また対戦する中村太地六段は充実著しい人で、先ほど景色が変わっていないと言いましたけれども、少しずつ少しずつ変わっているのかなとも思います。地元の方にも強く関心を持ち続けていただいていますので、それに応えられるような、白熱したドキドキするような魅力的な将棋が指せるように、全力を尽くしたいと思います」
(ゆっくりとかみしめるようにあいさつ)
(羽生棋聖の挨拶を聞く中村太地六段)
中村太地六段
「初めまして、棋士の中村太地と申します。淡路島の洲本には初めて来ました。淡路島にはいつか来たいと思っていたので、今回初めてのタイトル戦、そして第1局で来ることができたということで、本当にうれしく思っています。明日はあまり気負いせずに指して、将棋の面白さを少しでも伝えられるようにがんばりたいと思います」
(乾杯)
(地元テレビ局のインタビューを受ける中村六段)
(翔)