前夜祭(3)
(ホテルのスタッフから花束贈呈)
羽生善治棋聖
「先ほどのごあいさつにもありました通り、この淡路対局は16年前の阪神淡路大震災の翌年に始まったというふうに記憶しています。私も今日ここに来て窓の景色を眺めていると、16年前も今もほとんど変わらないなと感じるんですけども、一方でそういう歳月がたってしまったんだなと思います。そうした中で、今回対局者として参加できることも非常にうれしく思いますし、また対戦する中村太地六段は充実著しい人で、先ほど景色が変わっていないと言いましたけれども、少しずつ少しずつ変わっているのかなとも思います。地元の方にも強く関心を持ち続けていただいていますので、それに応えられるような、白熱したドキドキするような魅力的な将棋が指せるように、全力を尽くしたいと思います」
(ゆっくりとかみしめるようにあいさつ)
(羽生棋聖の挨拶を聞く中村太地六段)
中村太地六段
「初めまして、棋士の中村太地と申します。淡路島の洲本には初めて来ました。淡路島にはいつか来たいと思っていたので、今回初めてのタイトル戦、そして第1局で来ることができたということで、本当にうれしく思っています。明日はあまり気負いせずに指して、将棋の面白さを少しでも伝えられるようにがんばりたいと思います」
(乾杯)
(地元テレビ局のインタビューを受ける中村六段)
(翔)