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第80期棋聖戦五番勝負第1局

2009年6月 9日 (火)

出るか木村八段の研究

将棋世界誌に矢倉の講座を執筆している木村八段だが、ここからどのような構想を練っているのだろうか。木村八段の趣向に注目したい。

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「先手の狙いが▲7五歩△同歩▲同銀の盛り上がりなので後手は△8四角と受けることになると思います。先手としては6五の位が大きな位になるのか、後手からの目標になるのかが中盤の焦点となりそうです」(深浦王位)

(吟)

午前のおやつ

10時になり、対局室におやつが運ばれた。

フルーツ(マンゴーとサクランボ)とコーヒー

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(吟)

10時頃の控え室

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(烏)

矢倉となる

どうやら相矢倉が濃厚な局面である。

対局前の両対局者の様子。
羽生棋聖は眼鏡を丁寧に拭いて、木村八段はじっと目を閉じて対局開始を待つ。

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(吟)

五番勝負開幕

まず木村八段が入室、しばらくして羽生棋聖が入室した。記録係の天野貴元三段が振り駒を行い、と金が3枚出て、木村八段の先手となり、初手▲7六歩が指された。

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(吟)

朝食

両対局者は自室にて和食

メニュー

岩室産大豆使用   汲み上げ豆腐
高島屋特製      鮭 味噌漬
名物具なし茶碗蒸  
季節のおひたし
自家製飛竜子と越後名物車麩季節の青菜炊き合せ
香乃物 梅星、大根味噌漬 季節の野菜浅漬
蜆、浅利などの味噌汁
岩室産 こしひかり米

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(吟)

花束贈呈

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(前夜祭は終始、和やかな雰囲気だった)

(烏)

戦型予想など

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藤井「そういえば飯塚さん。今期棋聖戦の予選で私たち激突しましたよね?」

飯塚「ええ、負けました。根に持っておりますので(笑)」

藤井「そこで私が勝ったので、今日は私が正立会人です」

飯塚「そんな重要な一局だったんですね!」

藤井「さて戦型予想ですが、木村さんが先手だった場合は、だいたい居飛車。」

飯塚「羽生さんは七つの戦型を持つ男と言われていますが…」

藤井「実はですね。昨年も立会人をやらせていただいていまして、そのときになんと羽生さんは四間飛車だったのですよ。」

飯塚「それは藤井さんが立会人だからということで?」

藤井「ええ、ええ、おそらく…いや、もちろんそうです。」

飯塚「それを踏まえまして、私は矢倉を予想します。藤井さんは最近、矢倉の大家なので。」

藤井「やはり四間飛車ですよ。私は四間飛車だと思います」

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青野「タイトル戦を通じて、地域の活性、親子のふれ合い。将棋をそういったものに活用してほしいと思っています。と、ここまでは理事としての話です」

深浦「あ、ここからが本番ですね(笑)」

青野「ええ、そうです(笑)。戦型ですが、羽生棋聖が先手という仮定であれば、相矢倉か、木村八段の後手番一手損角換わりになると思います」

深浦「(関係者からの終局予想の質問に)…少なくとも手数に関しては、木村八段は粘り強いので棋譜用紙を何枚も用意していただいたほうがよさそうです」

(烏)

2009年6月 8日 (月)

前夜祭挨拶

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「どうもこんばんは。本当に地元の皆様には、毎回盛大に暖かく歓迎をしていただいて、まことにありがとうございます。また棋聖戦を主催してくださっている産経新聞社様にも、長年にわたってお世話になっております。
ちょうど80期という節目の年に、対局者として参加できること。とても嬉しく思っています。
(将棋についての)詳しいことは対局者の2人がいなくなったところで、関係者の皆様から忌憚の無い話を聞いていただけたらと思います(笑)。

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「こんばんは。皆様の前で挨拶をするなら、もう少しお酒を控えればよかったかなと(笑)
いま一番充実している羽生棋聖と対局できることは、大変幸せなことです。またこのように立派な場所で対局できること、将棋指しとして誇りに思います。
明日は持てる力を十分に出し切れるように。現地で大盤解説会もありますので、熱い戦いをしたいと思います。よろしくお願いします。」

(烏)

お料理

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(吟)

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