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現地では大盤解説会が始まった。まずは藤井九段と飯塚六段のユニークな解説からスタート。この後、深浦王位も登場予定。どのような解説がとびだすのか楽しみである。
(吟)
新潟県出身の原田泰夫九段。書家としても有名である。対局室にもみごとな「明鏡止水」の書が飾られてある。
昼食もそこそこに深浦王位に解説を受ける梅田望夫氏。初級・中級・上級とさまざまな指し手を検討している。
昼食休憩までの盤面(下が木村八段)
休憩後、小刻みに体を前後させ、読み耽る羽生棋聖
「後手の羽生さんは先手の6筋の位に直接触らず、玉の囲いを優先しました。しっかりと固めてから総攻撃を開始するのでしょう。木村八段は、この▲4六角によって後手の攻撃陣を牽制していく構想です。お互い棋風通りの進展といえるでしょう。」(深浦王位)
ここまでの消費時間は、両者とも1時間18分で並んでいる。
(烏)
昼食のメニュー
木村八段 (温かいそばと天ぷら)
羽生棋聖 (冷たいそばと天ぷらと梅おにぎりを1個)
「この局面から(左図)△7三桂▲7九角△4四歩▲4六角△5四銀▲3六歩(想定図)と進んだとします。先手の角銀銀が非常にいい形。さすが木村八段です」(藤井九段)
入浴する人達を心地良い気分にさせてくれる岩室温泉。源泉を訪ねてみた。
ちなみに筆者は今朝6時30分頃に木村八段とお風呂場の前ですれ違った。木村八段はすでに入浴を終えており、気持ちもリフレッシュしたことであろう。しかし早起きだな~
「ちょっと相振り飛車だと思って左右入れ替えてみましょう」(藤井九段)
「なんだこりゃ。角の位置がひどすぎる。投了間近じゃないですか。先手は作戦として成立していないまである」(藤井九段)
「(しばらくして…)先手の作戦が成立してないって書いちゃったんですか?冗談だって伝わるかな?僕は公正な立会人なのに。では次は木村さんの肩を持ったコメントをします(笑)」(藤井九段)
本局が行われている「高島屋」はタイトル戦でおなじみの宿。落ち着いた佇まいで癒してくれる。