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2023年7月

2023年7月 3日 (月)

9時30分ごろの控室(1)

Dsc_7121 (角換わり腰掛け銀になり、行方九段と八代七段がさっそく継ぎ盤を並べる)

Dsc_7127 (ヒューリックの西浦三郎会長(右)は対局開始に立ち会った)

Dsc_7137001 (9時30分ごろ、佐藤康光九段が来訪)

(銀杏)

対局開始前(2)

Dsc_7027 (藤井棋聖は一礼してから駒箱を開ける。王将を探して、据える前に再度一礼するのが藤井流)

Dsc_7056 (駒を並べていく藤井棋聖)

Dsc_7062 (駒を並べる佐々木七段)

Dsc_6990 (佐々木七段の懐中時計と扇子。師匠の深浦康市九段は懐中時計の鎖を時計の外周に巻く。師弟でタイプが異なる)

(銀杏)

対局開始前(1)

Dsc_6939 (記録係の野田光輝初段。野田初段はタイトル戦の記録係は初めてとのこと)

Dsc_6958 (対局に立ち会う関係者)

Dsc_6966 (8時45分ごろ、佐々木七段が入室)

Dsc_7010 (8時49分ごろ、藤井棋聖が対局室に入る)

(銀杏)

対局開始

定刻9時になり、対局が始まりました。初手▲2六歩、2手目△8四歩。第1局や第2局と同じ出だしです。

Dsc_7104 (藤井棋聖の初手は▲2六歩)

Dsc_7110 (佐々木七段の2手目△8四歩)

(銀杏)

通算勝率の高さ

藤井棋聖の年度勝率が毎年8割を超えることは話題によく挙がります。通算勝率は329勝66敗で勝率は0.833です。
一方、佐々木七段は269勝110敗で勝率は0.710。こちらも非常に高い勝率です。
将棋連盟のサイト(https://www.shogi.or.jp/game/record/all.html)を見ると、通算勝率7割台の棋士は、わずか5人(佐々木七段のほかは大橋貴洸七段、服部慎一郎六段、伊藤匠六段、藤本渚四段。ただし、藤本四段はデビュー1年目で、1戦ごとの勝率の変動が大きい)しかいません。
佐々木七段は306、藤井棋聖は307、大橋七段は308と、棋士番号が並んでいるのが目を引きます。
佐々木七段は決勝トーナメント1回戦で大橋七段に勝ちました。
よく勝っている二人によるダブルタイトル戦であることがわかります。
(7月1日時点で通算成績。未放映のテレビ対局を除く)

Dsc_5950 (対局前日の記念撮影)

(銀杏)

おはようございます

おはようございます。今日の沼津市は晴れています。
スケジュールは以下の通りです。

09:00 対局開始
10:00 午前のおやつ
12:00 昼食休憩
13:00 対局再開
15:00 午後のおやつ
??:??  終局

Dsc_6920(今日の産経新聞朝刊。棋聖戦の記事も掲載されている)

(銀杏)

ABEMA中継

本局は3日8時30分からABEMAでライブ中継されます。
解説・聞き手は屋敷伸之九段、門倉啓太五段、本田小百合女流三段、脇田菜々子女流初段です。

20230703abema
【ABEMA中継ページ】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/9vMP58gdSN6WMm

(銀杏)

2023年7月 2日 (日)

前夜祭(6)

真由美トリオ(真由美さん(Vo)、皆川育代さん(Pf)、戸谷仁一さん(Ba))によるミニコンサートも催され、華やかな前夜祭でした。

Dsc_6539(真由美さん)

Dsc_6140 (皆川さんと戸谷さん)

Dsc_6913(多家一彦・棋聖戦沼津開催実行委員長が閉会のあいさつをした)

(銀杏)

前夜祭(5)

前夜祭で出されたメニューをいくつか紹介します。

Dsc_6563 (「白身魚のポワレ ペルシェ柚子の香り」。白身魚に駒の形をしたパスタが添えられている)

Dsc_6837 (「牛肉ロースのグリエステーキトランシェ 白トリュフの香り 温野菜と共に」。駒形のもろこしが添えられている)

Dsc_6879 (「マンゴープリン と金クッキー添え」)

(銀杏)

前夜祭(4)

対局者が退出後、関係棋士が対局の見どころや戦型予想を話しました。
Dsc_6579 (左から青野照市九段、勝又清和七段、八代弥七段、青嶋未来六段、藤井奈々女流初段、行方尚史九段)

Dsc_6604 (立会人コンビの青野九段と勝又七段)
青野九段「藤井さんが八冠を目指すうえでしなければならないのは、棋聖戦と王位戦での防衛、それから王座戦での挑戦権獲得、とりあえずはこの三つですね。元名人や元竜王が皆、藤井さんにやられてしまう中で、今回の佐々木さんは順位戦ではC級2組と、いちばん下のクラスです。ただ、見ている側にとって、彼がいちばんやれるんじゃないかという期待を抱かせる棋士でもあります。それは師匠の深浦さん(康市九段)と同じで、簡単には負けない棋風ということもありますし、これまで藤井さんと戦って散々な目に遭った人たちとはちょっと違うんですよね。プロ入りが同年のライバルがちょっと先にいっちゃったなという感じで。棋士は同期の人間には負けたくないという気持ちが非常に強いですし、楽しみな挑戦者が出てきたという気がします」

勝又七段「データ的なことをお話ししますと、藤井棋聖と佐々木七段は結構似ているところがあります。まず、二人ともアマチュア時代に倉敷王将戦全国大会の低学年の部で優勝しているんですね。プロになってからは、藤井棋聖だけでなく佐々木七段も最多勝利賞や最多対局賞といった賞を取っています。ただ、キャリアには随分と差があるんですけど、これは佐々木七段本人も明かしている理由がありまして、藤井棋聖が小学4年生で奨励会に入ったのに対して、佐々木七段の奨励会入りは中学1年生なんですね。それは心臓に難病を抱えていて、それを克服するのに時間がかかったからなんです。それで、プロを目指すために長崎の対馬から家族全員で横浜に引っ越してきたと。師匠の深浦康市九段から伺ったんですが、彼に初めて会ったときは、治療のために体中に管を巻いていたそうです。それから運命の出会いのように師弟になって、盤外の人格は素晴らしいけど、盤上ではこれほど嫌な棋士はいないといわれるほどの、深浦九段譲りの粘り強さを身につけました。皆さんも第2局の逆転勝ちをご覧になったかと思います。どんなに非勢でも諦めないという深浦イズムを師匠から学んでいます。いまは七段と七冠王ということでキャリアに違いはありますが、もしこの棋聖戦、それから王位戦で佐々木七段が勝てば、一気に佐々木大地が将棋界のスーパースターになると思います。もちろん、そうはさせないと藤井棋聖も頑張るでしょう。とにかく、明日の戦いは皆さん注目してご覧ください」

Dsc_6714 (大盤解説を担当する八代七段と青嶋六段は、ともに静岡県出身)

八代七段「第1局は角換わり、第2局は相掛かりで、それぞれ先手が勝利を収めています。明日の第3局はここまでの流れ通り、先手の藤井棋聖が角換わりを志向すると予想します」

青嶋六段「先手の藤井棋聖は、得意の角換わりを目指されるのではないでしょうか。ただ、佐々木七段の第3局に向けての抱負では、この将棋に懸けるという熱い思いを感じたので、何か秘策を用意しているのではとも思っています」

Dsc_6753 (藤井女流初段と行方九段)

行方九段「戦型は9割方、角換わりだと思いますが、個人的には、藤井さんの久々の初手▲7六歩からの矢倉を見てみたいです」

(書き起こし=睡蓮、写真=銀杏)

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