▲塚田-△鈴木 鮮やかな桂跳ね ▲塚田-△鈴木戦は塚田女流二段が果敢に仕掛け、図の39手目▲6五桂の局面。歩頭に桂を捨てる鮮やかな手がありました。△6五同歩なら▲6四角の王手飛車取りです。塚田女流二段は後手が△7四歩と突いた瞬間を狙っていたのです。時間をあまり使っておらず研究であることがうかがえます。鈴木女流三段は攻めつぶされるわけにはいきません。時間を使って△4四歩から対応して、手にした桂で△8四桂と反撃に出ます。図からは激しい中盤戦に進んでいます。 (塚田女流二段)
▲塚田-△鈴木 右四間飛車対雁木に ▲塚田-△鈴木戦は、鈴木女流三段が得意の雁木を採用しました。対する塚田女流二段は攻めの棋風でもあり、右四間飛車で攻勢を目指します。互いに十分な形に組み上げると、塚田女流二段は▲4五歩と歩をぶつけていきました。 (攻めの棋風の塚田女流二段らしく積極策に出た) (得意の雁木を用いた鈴木女流三段)
▲砂原-△山根 戦型は相振り飛車 ▲砂原-△山根戦は、振り飛車党同士の対局らしく相振り飛車になりました。図は2筋を交換したところです。山根女流三段は先手側を持つことが多いですが、本局は後手を持っています。矢倉に組めるようにした、1筋を突き越した、角道を止めないのが工夫です。