2025年6月12日 (木)

20250612b ▲本田-△松下戦は本田女流四段が2筋の歩交換に出ました。しかし△2五歩▲同桂△2三銀で飛車を捕獲する順があり、かなり思いきった順です。松下女流初段はとしては△2五歩を打つかどうかは迷うところでしょうか。見送って△2三歩や△2三銀と収めても一局の将棋です。

Dsc_8492_2 (松下女流初段は今期6戦全勝と好調)

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▲中-△礒谷戦は相穴熊戦となりましたが、礒谷女流初段の左の金銀の配置が力戦調です。ここで礒谷女流初段は△1五角と、序盤の△6五銀に続いて揺さぶりを掛けました。対して▲2八飛なら△3四飛で石田流に組むことが可能です。中女流三段はそれではつまらないと見たか、▲1六飛(下図)と寄って角取りの先手で返しました。△1四歩には▲4五歩と仕掛けたときに取る手がありません。

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Img_1479(礒谷女流初段は力戦調の配置から揺さぶりを掛けていく)

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▲本田-△松下戦は、本田女流四段の雁木に対して松下女流初段は右銀を5三に配置して守備重視の立ち上がり。後手は△3三銀以外に△3三桂で菊水矢倉にする含みを持たせており、先手の動きを見てから陣形を決められます。先手の本田女流四段は仕掛けを見据えた駒組みが求められそうです。Dsc_8500(本田女流四段。第2期に挑戦者になった実績がある)

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▲中-△礒谷戦は中女流三段が初手に飛車先の歩を突き居飛車を示したのに対し、礒谷女流初段は後手三間飛車の作戦で応えました。その後、礒谷女流初段が左銀を素早く6五まで繰り出す趣向を見せたのに対し、中女流三段は3筋から6筋までの歩を突かずに指し進める形を生かし、2六に飛車を浮く順で対抗。△7六銀を防いだあとに銀冠への組み替えを見せています。

Img_1478(中女流三段は居飛車を採用し。素早い△6五銀には▲2六飛と浮く順で対抗した)