2024年8月 8日 (木)

105後手が上に玉を逃がす手段を選択して、再び玉頭戦の様相。基本的には攻め合いですが、後手は中段に厚みを作って、上に逃げ出していく勝ち筋もあります。先手からは、たとえば▲8二竜△同角▲8五金△9三玉▲9五銀といった順が攻防手になります。

1手の緩手で一気に差がつきそうな気の抜けない戦いが続きそうです。

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前図から、△6四同飛▲6五金に△7六歩から後手が攻め合いに持ち込み、駒割りは▲飛、△金香の交換で終盤戦に入っています。
先手が敵陣に飛車を打ち込み、金桂の両取りをかけました。後手が何を重視するかで受け方が変わる局面。穴熊の玉の深さを維持するなら△7一歩、玉と金銀の連結を重視するなら△8二玉になりそうです。いずれにしても、後手は穴熊の姿は残っておらず、一定程度受けに回る必要がありそうです。

Dsc_3268(西山女流三冠はどう受けるか)

69昼食休憩明けから、次々と歩がぶつかり、玉頭戦となっています。

図の▲6四歩は、▲6五金から飛車をいじめて、相手の大駒を押さえ込もうとした手です。△6四同角、△6四同飛のどちらでも▲6五金と出られます。残るは△6四同歩ですが、飛角の働きが弱くなってしまって、いかにも後手不満の利かされという手です。