おはようございます。福間香奈女流王座に西山朋佳女流三冠が挑戦するリコー杯第14期女流王座戦五番勝負（リコー、日本将棋連盟主催、日本経済新聞社特別協力）は、２局を終えて福間女流王座が連勝しています。第３局が３月５日に東京・将棋会館「特別対局室」で行われます。福間女流王座が３連勝で一気に決めるのか、それとも西山女流三冠がシリーズ初勝利を挙げるのか。対局開始は10時、昼食休憩は12時から13時です。立会人は中村太地八段、記録係は脇田菜々子女流初段、観戦記執筆を大川慎太郎さんがそれぞれ務めます。持ち時間は各３時間。本局の先手番は福間女流王座です。

棋譜・コメント入力を玉響、ブログを琵琶が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

【主催：株式会社リコー】
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【特別協力：日本経済新聞社】
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（将棋会館入口の石碑）

（福間女流王座は復帰後初のタイトル戦、快勝となった）

（西山女流三冠は力を出せなかった） 

（感想戦の様子）

以上で本日の中継を終了いたします。ご観戦いただきましてありがとうございました。

（勝った福間香奈女流王座）

（敗れた西山朋佳女流三冠）

終局後インタビューが行われました。

――一局を振り返って
福間　早い段階で局面が動いていったのですが、昼食休憩前後が難しくて、本譜でどうなのかなという感じで指していました。

――29手目▲５五銀左と歩を取らせる指し方は用意の作戦だったのか
福間　居飛車を指されるのが意表を突かれたので、用意の作戦というわけではないのですが、ひとつある形なのかと思っていました。

――46手目△７六銀と歩頭に捨てて50手目△５五角と王手飛車取りをかけたあたりの形勢判断は
福間　こちらの玉形も薄いのですが、先に飛車を取れたので、少し指しやすいかと思っていました。

――勝ちを意識したところは
福間　最後の△４七歩（70手目）と垂らしたあたりですね。

（インタビューに答える福間女流王座）

――休場明け最初のタイトル戦だった
福間　環境の変化はありましたが、割りと平常心で戦えたかと思います。実戦不足だったので、少し不安はあったのですが、一手一手しっかり考えて指せればいいなと思っていました。

――タイトなスケジュールが続く。第３局への抱負を
福間　体調に気をつけながら目の前の対局に集中できたらと思います。

（ウッカリがあったという西山女流三冠）

――本局を振り返って
西山　どこで主張を出したらいいか、難しい将棋だと思っていました。

――居飛車を指すのは珍しかった。作戦について
西山　どこかで採用したいなとは思っていたのですが、本譜はウッカリがあって大差になってしまったかと思います。

――棋士編入試験から１ヵ月近くたつ。気持ちの切り替えは
西山　久しぶりのタイトル戦なので、楽しみに思っていた面もありました。

リコー杯第14期女流王座戦五番勝負第２局は、福間女流王座の勝ちとなりました。終局時刻は16時11分。消費時間は▲西山２時間37分、△福間２時間３分（持ち時間各３時間）。
これで福間女流王座が２勝目を上げ、防衛まであと１勝と迫りました。第３局は３月５日（水）、東京都渋谷区「将棋会館」で行われます。