2024年8月 9日 (金)

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昼食休憩明けの指し手は▲4五歩でした。▲6五同銀からさばき合うのは7三桂を手順にさばかれてまずそうでした。和田あ女流二段は△5六金▲同銀△4五歩▲同銀△4七歩と攻めますが、▲3八金打と鍛えの入った手を指されてみると、寄せきるのは容易ではありません。

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以下△5五銀と進んで図の局面。もう収まることはないでしょう。東京・将棋会館の対局立会人を務める金沢孝史六段は▲3四銀を予想しており、先手が盛り返しているという見解です。美濃囲いの銀が勢いよく進出して寄せに役立っています。代わりの3八金も、4八に利いているのでむしろ堅いです。

Dsc_0084(香川女流四段がうまくまとめただろうか)

Dsc_0064(12時35分、香川女流四段が先に戻っており考慮中)

Dsc_0065(「うーん」「いやー」と悩ましそうな様子だった)

Dsc_0073(和田あ女流二段も戻る)

Dsc_0081(先手陣がバラバラなうちに戦いを起こせたので、後手がやれそうな展開だ)

Joryu_ouza20240809010146 12時、この局面で香川女流四段が13分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は、▲香川1時間11分、△和田46分。昼食の注文は、ともに「ゴーヤーチャンプルー」(鳩やぐら)。和田女流二段は惣菜抜きの注文です。対局は12時40分から再開されます。

Dsc_0062(昼食休憩中の対局室)

Dsc_0063(午後は激しい展開になりそうだ)

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本局は香川女流四段が中飛車を採用しての対抗形になりました。和田あ女流二段は居飛車党なので、戦型は香川女流四段次第といえましたが、最近は相居飛車よりも対抗形を好んでいるようです。上図の△3四歩に、▲5四歩は積極的な姿勢。1歩を交換せずじっくり囲い合うのも一局の将棋でした。

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11時の局面です。先手が▲5八金左とした瞬間に後手も5筋に飛車を転換し、中央での勢力争いになっています。先手陣は5筋の利きが多い点、後手陣は囲いがまとまっているのが主張です。

Dsc_0032_2(香川女流四段は攻めの姿勢を見せている)