先手が突っかける
11時30分過ぎ、先手が5筋の歩交換をして、図の局面になりました。▲7五歩と二の矢を放ってうまくいくかどうか、先手としては方針を問われます。
▲7五歩以下、一例としては、△8四飛▲4六角△4五歩▲6四角△同歩▲7四歩△同飛▲7五銀打の強襲が考えられます(下参考図)。この手順は必然ではなく、▲7五銀打まで進んだとしても、△同飛▲同銀△9九角成とされてどうかなど、さらに深く考える必要がありそうです。
戦型は先手中飛車
対局開始
6月6日は谷口-脇田戦
第9期リコー杯女流王座戦(主催・株式会社リコー、特別協力・日本経済新聞社)は二次予選が進行中。6月6日(木)は谷口由紀女流二段-脇田菜々子女流1級戦が行われます。
開始時刻は10時、持ち時間は各3時間(チェスクロック方式)。切れたら1手60秒の秒読み。本局に勝つと、本選進出となります。
中継は独楽が担当いたします。
よろしくお願いいたします。
【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/9/joryu_ouza201906060101.html
ありがとうございました
▲山田久-△加藤結 感想戦
(加藤女流2級は粘り強い指し回しを見せたが、及ばなかった)(終局後は本局について口頭で簡単に振り返るのみで、感想戦は行われなかった)
【山田女流四段のインタビュー】
▲藤井-△塚田 感想戦
(本戦進出を決めた藤井女流1級)
(敗れた塚田女流初段)
(感想戦の様子)
【藤井女流1級の談話】
――本局を振り返っていかがでしたか。
「自分で開発って言ったらおこがましいんですけど、作ってみた作戦ですね。それが表に出せたのはうれしかったんですけど、序盤の▲2七銀(39手目)のところで損をしてしまいました。そこから苦しい時間が続いていたんですけど、結論はよくわからないです。我慢できたという点でよかったですが、反省点としては、いろいろ多いなという将棋でした」
――勝ちを意識された局面はどのあたりでしょうか。
「▲3三角成(85手目)とした局面です。この手が詰めろになって、こちらの玉は詰まない形だったので」
――前期に続いて本戦に進出しました。今期の意気込みをお聞かせください。
「前期は挑戦者となられた清水先生(市代女流六段)に完膚なきまでにボコボコにやられてしまったんですけど、こうやって中継を通してファンの皆様に将棋を見ていただけるのはうれしい機会ですし、楽しいと思っていただける将棋を指そうと意識しています。いつも応援の言葉をかけてくださる皆様に1局でも、いい内容と結果を残して恩返しできるよう、頑張りたいと思います」
※この写真の撮影には、PENTAX K-3 II を使用しております。
▲山田久-△加藤結 山田女流四段の勝ち
▲藤井-△塚田 藤井女流1級が本戦進出
▲藤井-△塚田戦は、藤井女流1級が勝って2期連続本戦出場を決めました。
終局時刻は15時40分。消費時間は、▲藤井2時間20分、△塚田2時間38分(チェスクロック使用)。