2019年6月 6日 (木)

117先手は間隙を縫う利かしによって、なんとか主導権を握り返しました。先手陣はほぼ受けなしながら、詰めろではありません。対して、後手玉は▲6四桂△6二玉▲6一竜△同玉▲8三馬△5一玉▲6一飛までの詰めろになっています。

後手にうまい受けがあるでしょうか。なければ逆転で先手勝勢ということになります。

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形勢としては、駒得している後手が優勢に見えますが、先手の谷口女流二段も巧みに嫌みをつけて、なかなか簡単な負け筋は許しません。図の局面では先手玉に危機が迫っていても、すぐに詰むことはありません。

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(谷口女流二段は光明を見いだせるか)

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後手がいったん受けに回り、図の周辺で再び攻勢を取りました。駒割りは後手の金香得となっていて、基本的には後手の攻めが続きそうです。

ただし、後手玉が薄いのは気になるところ。駒を渡して攻め合いになったときにどうなるかは注意が必要でしょう。

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(脇田女流1級はこのまま寄せきれるか)

62先手が攻勢を取っていましたが、図の△6四角から、流れが変わりつつあります。後手からは角を生かした△3六桂の攻めがあったため、先手としては▲6四同馬と応じるしかなかったようですが、△同銀で先手の攻めが細くなりました。以下先手は▲9八飛としました。△5八歩成なら▲同金△同成桂▲同飛と耐えられそうですが、△5五角の筋が厳しそうに見えます。

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5筋での折衝から徐々に戦いが複雑化してきていたところで、先手の谷口女流二段は▲7七桂と思いきった手を繰り出しました。5九飛の利きを通して9九馬取りに当てつつ、▲6五桂を取る手も勢いのある攻めになりそうです。

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13時頃、先手の谷口女流二段が7筋の歩をぶつけて、続けて▲5五銀と動きました(上図)。△6五銀などかわす指し方もあったかもしれませんが、後手の脇田女流1級は△6五桂と駒取りに当て返す選択。強く迎え撃つ姿勢を見せました。本格的な戦いが始まったところですが、ここからは激しくなりそうです。

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(谷口女流二段が戦線を開いた)

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(脇田女流1級も強気に応戦)