東日本予選は、赤松育実さん、大城千花さん、小野花依さんの3人が一次予選進出を決めました。以上で本日の中継を終わります。女流王座戦一次予選は5月10日に行われる予定です。
【東】小野花依さんインタビュー
第3ブロックから一次予選進出を決めた、小野花依さんのインタビューです。
―― 対局お疲れさまでした。いまの率直な感想は
小野 全然上がれると思ってなかったのでビックリしています。予選から苦労して負けそうな局面が多かったです。
―― 印象に残っている対局は
小野 本戦1回戦目、高橋桜子さんとの対局です。こちらが早繰り銀でお相手が腰掛け銀だったんですけど、序盤から中盤のあたりで銀損をしてしまって……。敵の陣地に隙があって飛車を打ち込む予定でしたが、相手が角や銀を持っていたので、打つと飛車を取られることに気づきました。「これは絶対負けたな」と思ったんですけど、なんとか勝てたのはよかったです。ひどい序盤だったので改善していきたいです。
―― 決勝は小野ゆかりアマでした。決勝は序盤から早いペースで進めていた
小野 指し慣れている戦型だったので、いつも通りの感じです。経験が多い形で、「この形だと仕掛けがうまくいく」と感じていたので仕掛けていきました。あと、前に出たマイナビ準決勝で小野ゆかりさんと対戦していて、そこでの知識も生きたと思います。
(※注:昨年6月、第18期マイナビチャレンジマッチ準決勝で小野ゆかりさんと対戦している)
―― 一次予選への意気込みについて
小野 突破した実感が湧かなくて……。女流棋士の先生と対局させていただくのは久々です。緊張するかなと思いますが、自分らしく緊張せずに指せたら嬉しいと思います。
【西】本日の結果
本日の結果、小林彩乃さん(岡山県)、大田暖乃さん(愛知県)、壽希乃香さん(京都府)がそれぞれ一次予選進出を決めました。
【西】壽希乃香さんのインタビュー
【東】赤松育実さんインタビュー
東日本大会を勝ち抜いた赤松育実さんに感想をうかがいました。一次予選は初出場です。
――アマチュア予選突破おめでとうございます。一日を振り返っていかがですか。
赤松 この大会のためにいろいろな勉強をしてきたので、それをうまく生かせてよかったです。
――決勝戦は序盤で苦しくなったと思いましたが、どのあたりで手ごたえを感じましたか。
赤松 最初は苦しかったけどあきらめずに指して、こちらの玉が逃げていって安全になって、相手の玉頭に手がかかったところでチャンスがあるなと思うようになりました。最後はギリギリ勝っていたという感じです。
――普段はどのような勉強をされていますか。
赤松 家で福間先生(福間香奈女流王座)の棋譜並べをよくやっています。たまに戸辺先生(戸辺誠七段)の教室にも行っています。
――一次予選に向けての抱負をお願いします。
赤松 福間先生のように強くなれたらいいなと思って勉強しています。初めて突破できて緊張はしているんですけど、せっかく出られるから、これからも勉強して楽しめるように頑張っていきたいです。
【東】第2ブロック優勝 大城さんインタビュー
東日本予選の第2ブロックを勝ち抜いた大城千花さんにインタビューをしました。
――初戦から5連勝で一次予選進出を決めました。今日の将棋の調子はいかがでしたか。
大城 就職活動などもあって、最近は将棋をあまり指せていないので、調子はよくなかったのかなと思います。
――印象に残る一局は。
大城 決勝戦はうまく指せたと思います。冨岡さんとは去年の予選2回戦でも当たりました。今日の将棋とほぼ同じ出だしだったと思います。(昨年も大城勝ち)
――昨年の予選通過時は「去年(第13期)は1回戦で負けてしまったので、今年(第14期)は勝ちたいと思います」と話されていました。結果は一次予選で1勝1敗。今年の目標は、それ以上ということになりますか。
大城 そうですね。一次予選を突破できたらいいなと思っています。
【西】第2ブロック優勝、大田さんインタビュー
第2ブロックから一次予選進出を決めた、大田暖乃さんのインタビューです。(大田さんは2期ぶりに一次予選を戦う)
―― 一次予選進出を決められたいまの気持ちは。
朝電車の遅延があって、大会に出られないかもしれないと思っていたので、ここまで勝ち上がれてうれしいです。
―― 今日の対局で印象に残っている将棋は。
準決勝の吉川惠さんとの将棋です。途中までまったく自信がなくて、このまま負けてしまうかなと思っていたんですけど、あきらめずに指せたのはよかったです。1時間以上指していたのは、まったく気づきませんでした。
―― 決勝戦は同じ東海研修会の片野田さんとの対戦。振り返って。
存在はもちろん知っていましたが、対局したことはありませんでした。気づいたら悪くなっていて、どこで悪くしたのかわかりません。でも、諦めずに指せたのはよかったです。
―― 一次予選に向けての意気込みは。
前回、出場したときよりも内容のいい将棋を指せるように、しっかりと準備して臨みたいです。