2022年6月 2日 (木)

20220602d

先手の押さえ込みが成功するかどうかが焦点でしたが、千葉女流四段がうまく網を破りました。図の局面では後手の飛車角がさばけており、先手は▲6五銀を指すと△7五飛と走られて収拾がつきません。後手優勢と見てよさそうです。
Dsc_1847(千葉女流四段。このまま押しきれるか)

20220602c本局は午前中に千葉女流四段が動きを見せましたが、午後に入って戦いが本格化。図は直前に後手は桂を取って△6五桂と跳ねてきた手に対し、取り返さず▲8九飛と回ったところです。▲8三歩成で飛車の逮捕を狙っており、すんなり回れば先手が優位に立ちます。逆に後手は△5五桂を軸に暴れていきたいところでしょう。

Dsc_1785(山田女流四段は後手の飛車を攻めていく)

Dsc_1778(千葉女流四段。瞬間的な桂得を生かせるか)

再開時の模様を紹介します。

Dsc_1844(手番の千葉女流四段)

Dsc_1848(再開後、すぐに△4五歩を着手)

Dsc_1856_3(山田女流四段)

Dsc_1862(しばらく考え、▲4五同歩と対応)Dsc_1860_2(再開後の対局室)Dsc_1866_2(△4五歩▲同歩と進んだ局面。千葉女流四段はどうやって攻めていくか)

20220602a

戦型は相居飛車となり、山田女流四段が右玉、千葉女流四段が雁木に構えました。定跡化されていない分野で、双方とも1手1手慎重に進めることになりそうです。

Dsc_1772(山田女流四段はバランスよく駒を配置)
Dsc_1776_2(千葉女流四段は腰掛け銀に構え、仕掛けを狙う)

おはようございます。第12期リコー杯女流王座戦二次予選(主催:株式会社リコー、特別協力:日本経済新聞社)より、山田久美女流四段-千葉涼子女流四段の一戦をお送りします。対局は6月2日(木)に東京・将棋会館「銀沙」で行われ、10時対局開始。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)。使いきると1手60秒未満での着手。先後は振り駒で決定します。

【棋譜中継】http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/12/joryu_ouza202206020101.html 

本局の中継は康太が担当します。よろしくお願いします。

2022年6月 1日 (水)