受けに回る時間が長かった中澤女流二段ですが、飛車の横利きを生かして居玉のまましのいだようです。△９九銀不成と香車を補充して△４四香や△８四香を見せています。現局面は後手が優位に立っています。

（指し直し局開始前の中澤女流二段）

図は大島女流初段が▲５五銀と打った局面。▲６四銀の正面突破を見せていますが、後手は６四へ危機を足すのが難しそうです。△６二飛なら▲４五桂△３二金に▲７一角が生じます。

中澤女流二段が時間を使っています。

（指し直し局開始時の大島女流初段）

指し直し局は大島女流初段の積極的な動きが目立っています。

玉の囲いは最小限で、棒銀で仕掛けました。

さらに、３五にいた銀で４四歩を食いちぎる、超攻撃志向。△４四同銀▲同角△同角と進めば▲３二飛成があります。

実戦は▲４四同角まで進んだところで中澤女流二段が考えています。△４九銀と反撃に出る、△４三金右と受け止めるなど、方針を固めたいところです。

（朝９時58分頃、千日手局開始前の盤面。手前が大島女流初段側）

（こちらは13時28分頃、指し直し局開始直前にほぼ同じアングルで撮影。雨が降っていた朝に比べて、外が明るいのがわかる）

13時30分から指し直し局が始まっています。

（中澤沙耶女流二段）

（大島綾華女流初段）

（駒を並べる様子）

中澤沙耶女流二段－大島綾華女流初段は13時０分、65手までで千日手が成立しました。

消費時間は、▲中澤１時間13分、△大島１時間６分（持ち時間各３時間、チェスクロック使用、使いきると１手60秒未満の秒読み）。指し直し局は先後を入れ替え、13時30分から行われます。

12時40分に対局が再開しました。

（ふたりとも、再開10分前には対局室に戻っていた）

（中澤沙耶女流二段）

（大島綾華女流初段）

（どちらが局面を打開するか）

▲中澤沙耶女流二段－△大島綾華女流初段は50手目で正午からの昼食休憩に入りました。▲中澤１時間２分、△大島57分（持ち時間各３時間、チェスクロック使用、使いきると１手60秒未満の秒読み）。
昼食の注文は中澤女流二段が親子丼（やまがそば）、大島女流初段は無し。
対局は12時40分に再開します。

（対局室）

（昼食休憩時の盤面）

（残り時間を表示するタブレット）

（リコー杯女流王座戦は初参加。一次予選で２連勝して二次予選に進んでいる大島綾華女流初段）

相雁木模様の序盤から、中澤女流二段が右玉を選びました。

後手の大島女流初段は△５二玉とまっすぐ玉を立って、ともにバランスを重視した駒組みを進めています。

（対局開始前の中澤沙耶女流二段）

振り駒の結果、歩が３枚（無効駒）出て中澤女流二段が先手になりました。

（開始前の様子）

（中澤沙耶女流二段）

（大島綾華女流初段）