2015年12月11日 (金)

__kifu_for_windows_pro_v6_63_23___3 図は△4六桂に▲2四歩と垂らした局面。▲2四歩は▲2三桂や▲1五桂を狙っている。

「△4六桂は利いているようで、あまり利いていないように思います。△4六桂では△3六とから△3五とで、と金をひっぱりたかったです。先手は▲7九玉から▲8八玉まで入ってしまえば、乱暴ができます。▲2四歩を垂らさずに▲7九玉は△5八桂成で角が捕まってしまいます。▲2四歩に△3五銀だと思うのですが、そこで▲7九玉と指したいですね。私は攻めが好きなこともありますが、先手を持ってみたいです」と広瀬八段。

Imgp3944 (先手の加藤女流王座)

※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。
 

Dsc_0029 (対局室モニターを見る女流棋士2人。誰だか分かりますか)

Dsc_0041 (日本経済新聞観戦記の解説を務める広瀬章人八段。継ぎ盤を見る)

Dsc_0036 (女流棋士の2人は塚田恵梨花女流2級(左)と熊倉紫野女流初段でした)
 

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Imgp3946 (深い前傾姿勢で読みを入れる加藤女流王座)

Imgp3953 (再開後の一手、▲4六角を着手する加藤女流王座)

Imgp3959 (▲4六角が指された直後の両対局者)

Imgp3965 (伊藤女流二段)

Imgp3971 (加藤女流王座が使用している扇子は「闊達」と揮毫された渡辺明竜王のもの)

※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。
   

__kifu_for_windows_pro_v6_63_23___2 △3六歩に加藤女流王座が6分使って、昼食休憩に入った。消費時間は、▲加藤女流王座31分、△伊藤女流二段59分。対局は13時に再開される。昼食の注文は加藤女流王座がうな重・梅と肝吸い(ふじもと)、伊藤女流二段が茶そば(みろく庵)。

Dsc_0020 (昼食休憩時の特別対局室)

Dsc_0022 (先手の加藤女流王座側から見た盤面。扇子と腕時計が置かれている)
  

Dsc_0008 (東京は朝は激しい風雨だった。控室では「台風並みでしたね」と話題になっていた。木々の葉もあまりの強風に落ちてしまっている)

Dsc_0015 (ゴーゴーと音を立てていた風雨がウソのように晴れ渡った。しかし、風はまだ強い)

Dsc_0012
 

__kifu_for_windows_pro_v6_63_23__tx戦型は矢倉になった。▲2四歩△同歩▲同角△同角▲同飛で、先手にだけ2筋を交換される筋が残って、後手が損なようだが、伊藤女流二段が得意な格好だ。
伊藤女流二段は後手を持って2局指している。そのうち1局は第1期リコー杯女流王座戦準決勝、▲加藤桃子奨励会1級-△伊藤沙恵奨励会1級戦がある。図から△8四歩に▲2四歩△同歩▲同角△同角▲同飛△2三銀と進んでいる。本局の立会人の田中寅九段も図の局面は4局経験している。
対局者の肩書きは対局当時。伊藤女流二段も奨励会に在籍しており、両者は奨励会でも凌ぎを削っていた。
【第1期リコー杯女流王座戦準決勝 ▲加藤桃子奨励会1級-△伊藤沙恵奨励会1級戦】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/ricoh20110921-02.html 
 

Imgp3878(定刻の10時、対局が開始された)

Imgp3880 (初手▲2六歩を着手する加藤女流王座)

Imgp3888 (2手目△3四歩を着手する伊藤女流二段)

Imgp3900_2 (3手目▲7六歩を指す加藤女流王座を撮影する報道陣)

※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。