広瀬八段の見解
図は△4六桂に▲2四歩と垂らした局面。▲2四歩は▲2三桂や▲1五桂を狙っている。
「△4六桂は利いているようで、あまり利いていないように思います。△4六桂では△3六とから△3五とで、と金をひっぱりたかったです。先手は▲7九玉から▲8八玉まで入ってしまえば、乱暴ができます。▲2四歩を垂らさずに▲7九玉は△5八桂成で角が捕まってしまいます。▲2四歩に△3五銀だと思うのですが、そこで▲7九玉と指したいですね。私は攻めが好きなこともありますが、先手を持ってみたいです」と広瀬八段。
(先手の加藤女流王座)
※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。
13時30分の控室
対局再開
(加藤女流王座が使用している扇子は「闊達」と揮毫された渡辺明竜王のもの)
※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。
昼食休憩
強風の千駄ヶ谷
午前の控室
戦型は矢倉に
戦型は矢倉になった。▲2四歩△同歩▲同角△同角▲同飛で、先手にだけ2筋を交換される筋が残って、後手が損なようだが、伊藤女流二段が得意な格好だ。
伊藤女流二段は後手を持って2局指している。そのうち1局は第1期リコー杯女流王座戦準決勝、▲加藤桃子奨励会1級-△伊藤沙恵奨励会1級戦がある。図から△8四歩に▲2四歩△同歩▲同角△同角▲同飛△2三銀と進んでいる。本局の立会人の田中寅九段も図の局面は4局経験している。
対局者の肩書きは対局当時。伊藤女流二段も奨励会に在籍しており、両者は奨励会でも凌ぎを削っていた。
【第1期リコー杯女流王座戦準決勝 ▲加藤桃子奨励会1級-△伊藤沙恵奨励会1級戦】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/ricoh20110921-02.html
開始前の両対局者
第4局 対局開始
(3手目▲7六歩を指す加藤女流王座を撮影する報道陣)
※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。