次回の中継は7月2日(木)に行われます。中継局は二次予選より清水市代女流六段-上田初美女流三段戦です。
本日の中継は以上で終了です。長い時間ご観戦いただきありがとうございました。
次回の中継は7月2日(木)に行われます。中継局は二次予選より清水市代女流六段-上田初美女流三段戦です。
本日の中継は以上で終了です。長い時間ご観戦いただきありがとうございました。
【本田女流三段へのインタビュー】
――お疲れ様でした。本局のポイントを振り返ってください。
「最後の最後まで分からなかったんですが、(84手目)△8七歩と垂らしたところで熊倉さんに▲同金と取っていただいて迫ることができたのですが、取らずに▲7二歩成と攻め合いを目指されると一手足りないかなと思いまして負けを覚悟していました」
――(39手目)△7二角▲7四角成△同銀は後手よしとされている定跡だと思うのですが、いいと感じていらっしゃいましたか。
「ちょうど昼食休憩に入るところですよね。その後の指し方がちょっと分からなかったです。
本譜は△2七角と打ちましたけど、△4九角とか△6三角打とかすごくいろいろ考えて、本譜が良かったのかどうかは分からかないです。どれも難しいかなと思いました」
――感想戦では(54手目)△6五桂で△2七馬の方がよかったというような話をされていました。
「そうですね。△6五桂に▲5九銀が読み抜けしていたみたいで、ちょっと模様が悪いかなと感じていました」
――△8七歩に▲同金と取ってからも難しかったと思うのですが、勝ちを読み切ったのはどのあたりでしょう」
「△5四角と桂を取って、桂があれば詰みそうだなというのはあったので、その筋が見えたところです。秒読みでしたし、間違えないようにしないといけないので必死でした」
――本戦が里見香奈女流名人・女流王位です。印象と意気込みをお願いします。
「そうなんですか、強敵ですね。印象というか、いつも里見さんには負かされていますので、本戦の初戦から気合を入れてのぞみます」
▲熊倉-△本田戦は本田女流三段の勝ちとなりました。終局時刻は17時20分。消費時間は▲熊倉、△本田ともに3時間0分。勝った本田女流三段が本戦へと駒を進めました。1回戦の対戦相手は里見香奈女流名人・女流王位です。
感想戦は17時近くまで、およそ1時間行われました。いくつか先手が互角に戦う変化がありましたが、一局を通しては後手が指しやすい流れだったようです。
【中澤女流1級インタビュー】
―― 後手番での相居飛車はプロ入り後は初でしたね。対振り飛車が多かったわけですが、相居飛車とどちらが好みですか。
「相居飛車でも対振り飛車でも、今日の将棋のように攻める展開になるのが好きですね」
――対局を振り返っていただいて、まずは序盤の作戦について。相手の速攻を四間飛車で止める展開は予定の作戦ですか。
「はい。穴熊にも組ませるつもりでした。組んでから手が難しいと思いましたので」
――先手が打開を目指して▲5七角(43手目)と打った瞬間に鋭く△4六歩と突き捨てて開戦しました。このあたりはいかがでしたか。
「角を手放してくれたら△4六歩を突こうと思っていました。角を打ってくれなくても突くことを考えていたので、本譜は狙っていたタイミングで突くことができてまずまずだったと思います」
――形勢の良さを感じたのはどのあたりでしたか。
「最初は△9六香(80手目)と走ったところで自信があるつもりだったのですが、強く▲3五銀とされて、攻め切らないといけないので焦りました。本当に自信を持てたのは△8八角(92手目)と打ったところです」
――初の本戦出場ですね。意気込みを聴かせてください。
「相手が中井広恵女流六段に決まっているのですが、過去に2回対戦して、終盤でひっくり返されて負けています。今回はそうならないよう、序盤の作戦からしっかり立てて臨みたいです。中井先生は憧れの大先輩なのですが、今回は勝ちにいきます」
感想戦は14時50分頃まで行われました。
感想戦後、渡部女流初段にお話を伺いました。
――本局を振り返られていかがでしょうか。
渡部 25手目の▲6七銀では▲3五歩が多いですが、今日はこの形になれば銀を上がってみたいと思っていました。はっきり覚えているわけではないのですが、39手目▲4六歩くらいまでは前例があったような気がします。
――優勢を意識されたのはどの辺りでしょう。
渡部 63手目▲4二とと入ったところです。一直線の変化(▲4二と以下△5四飛▲4三銀△3七歩成▲5四銀成△4八と▲6三成銀)が勝ちなのでよくなったかなと。
――本戦の抱負をお願いいたします。
渡部 目の前にある一局を集中して頑張りたいと思います。
――ありがとうございました。
▲熊倉-△本田戦は昼食休憩明けから駒が当たり続けています。急な流れの中、熊倉女流初段がじっと▲5九銀と引き、14時を迎えました。後手の攻めが切れることはなく、先手がそれのスピードに合わせて攻め合えるか。できなければそのまま終わりかねません。
※この写真の撮影には、PENTAX K-30 を使用しております。