2011年10月22日 (土)

Ricoh2011102264

14時5分頃の局面。△7九とと銀を取ったところだ。△7九とまでの消費時間は▲清水1時間38分、△加藤56分。激しい殴り合い、どちらの読みが優っているのか。互いに引くに引けない展開となっている。

【Twitter解説】
「妥協のない終盤です。ここで▲7一銀と打てば一直線に勝負が決まります。▲2一馬だとまだ変化はありますが、8七へ飛車成りを許さないメリットと後手玉への響きが薄いデメリットがあります。ただし先手玉を捕らえるのも難しい。▲7一銀から一直線に攻め合う順は加藤さんも読んでいると思いますが、一見ぼんやりした▲2一馬を読んでいるかどうか。▲2一馬と指せば先手が良くなる感じがします。」(真田七段)。

(吟)

Ricoh2011102260

△7八とに清水女流六段が4分使って12時となり昼食休憩。昼食休憩までの消費時間は▲清水1時間、△加藤37分。対局再開は13時。

時間を使わず両対局者が指し進めて、すでに終盤戦に突入。「意地の張り合いといった感じですね」と広瀬七段。

昼食の注文は清水女流六段がおにぎり3種・加藤奨励会1級はハヤシライスとアイスティー。
※なお本局の昼食の写真はございません。

【Twitter解説】
「もう持ち時間を3時間使う展開ではないですね。意図的にハイペースで指して、加藤さんの平常心を失わせるようにしている印象です。女流棋士ではなく奨励会員が相手のタイトル戦ということで注目されましたが、清水さんも意地を通していますね。先手からの▲7一銀という手がどれぐらい厳しいか、という事も関係してきますが、玉の安定度を重視して私は先手を持って指してみたいです」(真田七段)。

(吟)

Ricoh2011102255

▲6六角で前例と別れを告げた。前例は▲中川大輔八段-△飯塚祐紀七段戦(2011年9月・B級2組順位戦で後手勝ち)。▲中川-△飯塚戦は▲6六角で▲5五角△5四歩▲6六角の進行。△5四歩を突かせない方が先手は得と見たのだろう。

「ここで昼食休憩(12時から)に入れる手もあるでしょうね」と屋敷九段。

【Twitter解説】
「ここは△4四歩と打つとは思いますが、形勢はまだ互角ですね。タイトル戦は百戦錬磨の清水さんを相手にして、加藤さんが頑張っているという感じですね。取材陣が大勢いて写真を撮られることは奨励会の対局とは環境が異なりますから」(真田七段)。

(吟)