2011年6月30日 (木)

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12時10分、図の局面で昼食休憩に入った。ここまでの消費時間は▲矢内1時間6分、△小山田1時間4分。両対局者の昼食注文はなし。対局は13時より再開される。

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(矢内女流四段の王将。「菱湖(りょうこ)書」と駒の書体が刻まれている)

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(小山田アマの玉将。「香月(かげつ)作」と駒師の名が刻まれている)

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(休憩に入り、チェスクロックも止められている)

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図は11時25分頃の局面。矢内女流四段が5筋から後手陣に攻め込んでいる。いま小山田アマが△6二飛と反撃を見せたところだが、5三の地点は先手の勢力がまさっている。ここから▲5三銀成△6七飛成▲4三成銀△同金▲3二金と進むと先手の攻めが厳しそうだ。後手としてはなんとか踏みとどまりたいところ。まだ午前中だが、早くも激しい中盤戦を迎えている。

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(7月の指導対局ポスターには、矢内女流四段が登場)

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先手を得た矢内女流四段の初手は▲5六歩。いきなりの中飛車宣言だ。矢内女流四段は居飛車党で知られるが、最近は中飛車をよく指している。中盤の押し引きがうまいので、棋風に合っているのだろう。小山田アマは意外だったのか、少し時間をおいてから△3四歩と応じた。小山田アマは攻めが持ち味の居飛車党。昨年、第46回全国高等学校将棋選手権大会の女子個人戦で優勝し、初の全国優勝の栄冠を手にした。インタビューでは「将棋の楽しさは、未知の局面を自分で創り出すこと。誰も考えつかない一手を創造する楽しさがあります」と答えている。

【第46回全国高等学校将棋選手権大会 女子個人戦決勝戦】
http://www.kansai-shogi.com/event/kokosensyuken/46jyosi_kojin_kifu.html

本局は先手が中飛車に、後手の居飛車が穴熊に組む展開になった。四枚の金銀に守られた穴熊は堅いが、その分手の作り方が難しい。千日手を狙って動くか、積極的に突破口を開くか。後者の場合、攻め好きな小山田アマの手腕が問われるだろう。

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本日はリコー杯女流王座戦二次予選最終局の、矢内理絵子女流四段-小山田友希アマ戦が10時より行われる。

本局のインターネット中継は、棋譜・コメント入力を馬谷記者が、本ブログを文が担当する。最後までお楽しみいただければ幸いである。

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