本局の中継はこれで終了いたします。ご観戦ありがとうございました。

次回中継は６月13日（月）、大庭美樹女流初段（LPSA所属）-加藤桃子奨励会２級戦をお送りいたします。どうぞお楽しみに。

（八雲）

（最終盤、核心の局面が検討されている）

感想戦終了後のインタビュー

中井女流六段
「序盤はこちらがまずかった。右玉を指し慣れている感じでした。少し難しくなったと思いましたが、攻めが細かったです。最後も相当怖かったです。本戦は体調を整えて臨みたい」

中澤アマ
「（３時間の持ち時間について）普段の対局ではいつも早く指すので、早く終わってしまうかなと思いましたが、しっかり考えて指すことができたので良かったです。中井先生と指す機会はもうないかなと思うので指せてうれしかったです」と笑顔で感想戦後のインタビューに答えてくれた。

（八雲）

（中井女流六段は優しい先生のような表情で感想戦を進めていた）

（勝って二次予選を突破した中井女流六段）

（対局が終われば、目の前にいるのは憧れの大先輩。中澤アマはニッコリと指摘を聞いていた）

（八雲）

16時51分、109手にて中井広恵女流六段の勝ち。
消費時間は▲中井２時間59分、△中澤アマ３時間。

（八雲）

第１期リコー杯女流王座戦二次予選▲中井広恵女流六段－△中澤沙耶アマ戦は16時51分、109手で中井女流六段の勝ちとなりました。消費時間は中井２時間59分、中澤アマ３時間（チェスクロック使用）。中井女流六段が二次予選通過を果たしました。

図は中井女流六段が▲３二竜と金を取った局面。後手玉は部分的に受けがありません。先手玉にも詰みはないと見られています。残る手段は、王手で▲６二金打の詰みを防ぎながら３二の竜を抜く手があるかどうか。いよいよ最終盤を迎えています。

（八雲）

図は15時30分頃の局面。直前の△３四角まで、後手が勝勢に近いのでは、と見られていました。しかし▲５四桂が絶妙手で、形勢は一転。後手がピンチを迎えています。

15時30分頃の対局室の様子。▲５四桂を放った中井女流六段は、ぐっと背筋を伸ばして自信が出てきた様子です。

（八雲）

（15時過ぎの棋譜）

（15時過ぎ、80手時点で残り時間は▲中井47分、△中澤アマ57分）

（八雲）

図は15時頃の局面。先手は薄い攻めをつないでいます。後手の中澤アマも要所でしっかりと時間を使って、余しにかかっています。後戻りのできないギリギリの攻防。ここ数手が勝負どころになりそうです。

（15時頃の対局室。両者前傾姿勢を強めている）

（八雲）

図は14時25分頃の局面。中井女流六段が角切りから攻め続けています。駒損の攻めなので、後手も辛抱しがいのあるところ。中澤アマ、ここで踏みとどまれるか注目です。

（14時25分頃の対局室）

（八雲）