2025年6月11日 (水)

Joryu_ouza202506110101_78先手攻め、後手受けの構図から上図は△9四歩と突いた局面。何かの際の▲9五角を防いでいます。▲6三銀成△同玉▲6四銀△5四玉▲7三銀不成△4三玉と後手玉は上からの圧力から逃れました。先手も駒損を回復しています。

Joryu_ouza202506110101_84Isoya2(磯谷女流初段は狭いところから玉を脱し、戦いやすくした)

Joryu_ouza202506110101_47再開から間もない上図、村田智七段は△5二金を指摘していました。角の活用も見込む▲5六歩なら△8六飛があり、先手は攻める形をなかなかうまく作れません。本譜は△8六角だったため先手は▲8五歩△3一角▲5六歩とスムーズに動くことができました。

Joryu_ouza202506110101_51さらに進んで先手は後手玉の近くで戦いを起こせ、後手はと金を作って桂得を見込めます。双方に主張のある展開に進みました。

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Kitamura2 (北村女流二段は相手玉近くから戦いを起こす)

Saikai1(再開前、両者は早くから対局室に戻り、休憩中とは思えない様子)

Saikai2_2 (再開前、手番の磯谷女流初段)

Saikai3_2 (再開前の北村女流二段)

Saikai4 (タブレットには「休憩中」の表示が出ていた。定刻になると声を発する)

Saikai5 (再開前、両者の背筋が伸びる瞬間があった)

Saikai6(再開の声がかかったあと。磯谷女流初段はしばらく考える)

再開から3分ほどしてから指されたのは、飛車を追う△3五歩でした。午後の戦いが始まります。

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Joryu_ouza202506110101_35上図▲6五歩は△同歩なら▲6四歩があり、関西将棋会館の対局立会人、村田智弘七段はうるさい攻めとの見解です。本譜は△3一角▲6四歩△同角と進み、そこで▲6五桂(参考1図)を指摘しました。

_39△6五同桂でタダのように見えますが、▲5六銀で取り返しにいけます。以下、△7三桂▲6六歩△5五歩▲6五歩△3一角▲5五銀(参考2図)の進行は、飛車と銀が連係しやすいうえに角も使いやすく、先手の駒がさばけていました。

_47実戦は参考1図の▲6五桂に代えて▲6五歩△3一角▲5六飛の進行です。

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Kitamura1 (北村女流二段は5筋からの戦いを目指した)

Joryu_ouza202506110101_22初手から▲7六歩△8四歩▲7八飛と進み、上図のように北村女流二段の先手三間飛車に進みました。磯谷女流初段は独特の構えで対抗しています。▲7五歩△同歩▲同飛△7四歩▲7六飛△7二金▲5六銀△6二玉で右玉を採用しました。

Joryu_ouza202506110101_30Isoya1 (磯谷女流初段は得意の右玉で三間飛車を迎え撃つ)