カテゴリ「*第32期竜王戦七番勝負第3局」の記事 Feed

2019年11月10日 (日)

Img_8847_o01(局後インタビュー後、大盤解説会場に登壇する両対局者)

Img_8839_o02(改めてファンの前で、豊島名人が本局を振り返る)

「89手目▲3四香~▲4三飛成がよくなく、そのあと苦しい展開になりましたけど、最後は133手目▲2一角からピッタリした手順があって勝ちになったかなと思います」(豊島名人)

Img_8846_o03(続いて広瀬竜王)

「途中は200手ぐらいで勝利を目指すという展開もありましたけど、150手ぐらいで勝つ展開を目指しまして。しかし最後に落とし穴があって、それが133手目▲2一角の筋でした。そこだけが悔やまれますね。そこで逆転してしまったかな、という風に思います」(広瀬竜王)

Img_8852_o (そのあと、要所についてスクリーンを使って簡単に振り返る。いまは123手目▲3四歩の局面)

「ここは△3二金と引いておくぐらいのほうがよかったかなと」(広瀬竜王)
「以下、どういった感じになりますでしょうか」(都成五段)
「打つしかないですね、▲4四桂と。しかしこれが詰めろではないので、負けの順があるような気はしたのですけど。次は▲3二桂成~▲7九金打と打ったりだとか……」(豊島名人)
「いや、そうなんですよね。スッキリとは決まらないなと。▲3二桂成には基本的に△1三玉で詰まないですけど、▲7九金打とされると粘られてしまうので。それが嫌な展開に見えてしまいましたが、本譜よりはそうやって勝ちを探すほうがよかったです」(広瀬竜王)

Img_8864_t_2 (最後に、会場のファンに向けてひと言ずつ)

「最後までご観戦いただきまして、ありがとうございます。次局以降も一局一局頑張っていきたいと思います。ありがとうございました」(豊島名人)

Img_8879_o_hiro 「遅くまでのご観戦、ありがとうございました。なかなか結果は出ないですけど、途中まではよかった将棋も何局かありましたので。あまり悲観はせず、シリーズがなるべく続くように、第4局のあとも続くように頑張りたいと思います」(広瀬竜王)

Img_8887_o04 (両対局者が感想戦に戻ったあと、激戦を見守った多くの将棋ファンが拍手で締めた)

Img_8823_e_hiro (対局室に戻って感想戦。あとがなくなった広瀬竜王は次局以降の挽回なるか)

Img_8795_e_t (豊島名人は自身初の竜王獲得まであと1勝。次も激戦が期待される)

以上で第3局のブログ中継を終了致します。ご観戦いただきまして、誠にありがとうございました。第4局は11月21・22日(木・金)に山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われます。本局同様、そちらにもご期待ください。それでは失礼致します。

Img_8798_i_tyo (豊島将之名人)

「89手目▲3四香~▲4三飛成がよくなかったと思います。98手目△7六歩と突かれて困ってしまって。123手目▲3四歩ではどう対応されるのかよく分かっておらず、129手目▲3四桂打はその場で発見したという感じですね。封じ手のところ(69手目▲3五歩)は何かうまい組み合わせがある気はしたのですが歩切れなので、分からなかったです。ハッキリとうまくいく順は発見できませんでした。次局以降も一局一局頑張ります」(豊島名人)

Img_8815_i_hiro (広瀬章人竜王)

「封じ手のあたり(69手目▲3五歩)は難しくて分からなかったですけど、少し駒得して98手目△7六歩と突いたところはよかったです。ただ着地に失敗してしまって。次局以降、1局でも多くシリーズが続くように、という心境ですね」(広瀬竜王)

このあと両対局者は、現地大盤解説会場に向かいました。

投了図

第32期竜王戦七番勝負第3局は、157手で豊島名人が勝ちました。終局時刻は19時35分。消費時間は▲豊島名人7時間58分、△広瀬竜王7時間59分。これでシリーズ成績は豊島名人の3連勝。次戦、第4局は11月21、22日(木、金)に山梨県甲府市「常磐ホテル」行われます。

_133着手からしばらくして、継ぎ盤周りから「詰んでる!?」と声が響きました。この▲2一角に対して、以下△1一玉に▲8五銀が詰めろ逃れの詰めろになるとのこと。「128手目△4五金が危険でしたか」と小林裕七段。最終盤は常に後手有望といわれてきましたが、逆転決着もありうるようです。

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_123最終盤です。ここでは新聞解説の小林裕七段から見解を尋ねました。

Img_8776_p_koba「(1)△3二金は利かされなのでちょっと指しにくいですよね。なので(2)△3四同金▲2六桂の局面を読んでみたいです。後手玉に詰めろは掛かっていませんので、先手玉に必至を掛けられるかどうか……まだハッキリとは読めていませんが、後手がいけそうだと思っています」(小林裕七段)

Img_6029 (こうべ花時計)

1957年、日本で初めて設置された花時計です。計画段階から市民や企業の好意的な声が寄せられ、多額の寄付金が集まったことで、市民が神戸市に寄贈するという形で製作されました。文字盤に色鮮やかな花が植えられ、そのデザインは市民の公募によって定期的に決められます。設置場所である神戸市役所2号館北側は各線の三宮駅から近いこともあり、待ち合わせスポットとしても親しまれてきました。

2018年11月、市役所本庁舎の再整備に伴う措置として移転開始。2019年3月、500メートルほど南に位置する東遊園地の南端に仮移転しています。

Img_6050_2 (15度の傾斜により高い位置からよく見える。撮影時のデザインは、生涯学習のマスコット「マナビィ」)

Img_6486 (フラワーロードのほか、駅名にも採用。地域に浸透した存在だ)

Img_6036 (いまは仮移転中。最終的な移転先は未定となっている)

_109豊島名人が自陣に銀を埋める受けで応じました。もうひとつの継ぎ盤の検討内容について、谷川九段にお伝えいただきました。

Img_8766_p_tani「ここで△7八馬▲同玉△6八金▲同銀△同桂成▲同玉△8八飛という筋が考えられますが、以下▲7八角には△5九角(変化図)で先手玉は寄りそうです。上部脱出の変化があるかもしれませんので、まだハッキリと『寄る』とはいえませんが。後手玉については、仮に▲1四歩と垂らされてもまだ先手の持ち駒が金駒2枚ほど足りないです」(谷川九段)

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Img_5999 (次は三宮の南、海側へ)

商店街群が繁華街を横断している(前述記事参照)ように、フラワーロードは六甲山麓から港湾地区まで縦断するメインストリートです。戦後から歩道に花を植えるようになったこと、また後ほど記載する「こうべ花時計」が誕生したことなどから命名されました。沿線には各線三宮駅、三宮センター街、さんちか、神戸市役所、東遊園地などがあります。

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_108広瀬竜王が攻め合いを選んだところです。現在の控室ではふたつの継ぎ盤で検討が進められておりますが、その片方の検討内容を西川和六段に代表してお伝えいただきました。

Img_8761_p_nisi「後手は代えて△1三玉のような曲線的な指し回しも可能でしたが、本譜は攻めていきました。ここで候補手は▲7九歩で、この底歩が受けによく利きます。後に5六桂を取る手がありますし、7八金を馬で切られても▲7八同玉~▲8八玉と進めれば7九歩が堅い駒として残ります。しかし後手玉も寄る形ではありません。私はやや後手持ちですが、まだまだ難しいと思います」(西川和六段)