豊島竜王が第3局を制す 七番勝負第3局、▲羽生善治九段-△豊島将之竜王戦は、19時51分、172手で豊島竜王の勝ちとなりました。消費時間は▲羽生7時間59分、△豊島7時間58分。これで七番勝負は豊島竜王2勝、羽生九段1勝となりました。第4局は11月12、13日(木、金)に、福島県福島市「吉川屋」で指されます。
豊島竜王が押し切ったか 羽生九段が最後の反撃に出ましたが、以下△5三同歩の瞬間に先手玉に詰めろが掛かるのではないかと控室ではいわれています。代えて▲5三桂でも△同歩で、先手玉に詰めろが掛かるといわれていました。 (激しい攻防。ついに終局の時が近づいたようだ)
寄るか、寄らないか この少し前には中盤にもあった「千日手」のワードが出ましたが、134手目△6六角▲5七銀のやりとりを見て「千日手はなくなりました」と畠山鎮八段。豊島竜王が寄せきるか、そうでなければ羽生九段が逆転、という最終盤に突入しています。 (控室では先手玉の寄りは発見されていない。羽生九段が押し返したか)
一気に終盤戦へ 桂を取り払う△6五銀に、継ぎ盤前からは「うわー、読んでない」との声が。代えて△2六歩▲3八玉△2七銀▲3九玉△3六銀成以下の直接的な攻めが主に調べられていました。この一手に4分を使い、豊島竜王は残り7分。もう長考はできません。対する羽生九段は20分を残しています。 (ひねった手順を決行した豊島竜王)