2020年11月 8日 (日)

20201107_102 以下▲3六飛に△2五歩が味のよい突き出しだと調べられ、控室では「妙手順だ」との声が上がっています。どこもかしこも駒がぶつかる難解な局面ではありますが、棋士目線では豊島竜王持ちのようです。

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Img_9735_h1700b (福崎九段は少し離れて、口頭で検討に参加。「プロでも気づきにくいですよ」と、98手目△2六香以下の一連の手順を評価している)

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Img_9733_ob02 (少し前の大盤解説会では、宮本五段が眉間にシワを寄せて考えていた)

20201107_8116時台、徐々に両者の着手ペースが上がってきました。この▲2八玉は次に▲3五角△同角▲同飛と角交換をしたとき、以下△6五銀▲同銀△5七角が王手飛車取りにならないように3九玉型を回避した意味です。

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「先手は次に▲3五角△同角▲同飛としたあと、▲8三角と打ち込むといった明確な狙いがあります。美濃囲い対居玉という模様なので、堅さを主張に戦えます。対する後手はそうされないよう、何とか動いていきたいですよね。進行の一例は、現局面から△6五銀▲同銀△9九角成▲7七角△同馬▲同金に△3四香(変化図)から先手玉のコビンを攻めてどうかです。その前に△1五歩▲同歩を利かすかなどは考えます」(畠山鎮八段)

いずれにせよ、そろそろ本格的に駒がぶつかってきそうです。

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Img_9615_ob01 (このおふたりが大盤解説のため、控室から移動中)

Img_9624_ob02 (福崎九段と藤井女流初段。笑顔の絶えない空間がそこにはあった。本来は写真右側に解説役が立つものだが、登壇前の「じゃあ今日はこっちでやろか」のひと言で配置が入れ替わった)

Img_9701_h1500 (こちらは控室の様子。畠山鎮八段と高野秀六段が盤面モニターを確認中)