2021年7月 2日 (金)
脇システムの将棋に
対局開始
佐藤天彦九段-梶浦宏孝七段戦

第34期竜王戦決勝トーナメントが着々と進行中です。7月2日(金)は、佐藤天彦九段(1組5位)-梶浦宏孝七段(4組優勝)戦が行われます。両者は本局が初手合いです。対局は東京・将棋会館「特別対局室」で10時開始。持ち時間は各5時間。先後は振り駒によって決定されます。
本局の中継は、棋譜コメントを八雲、ブログを睡蓮が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
2021年7月 1日 (木)
図は11時30分より少し前の局面。すさまじい速度で手が進み、手数はすでに60手を超えました。かなり激しく戦っていますが、前例は1局あります(2019年に指された第61期王位戦予選の▲渡辺明三冠-△千葉幸生七段戦、肩書は対局当時)。その将棋は△5五歩以下、▲6五歩△同金▲6六金という進行です。なお、9筋の突き捨てが入っていない類例もあり(2020年に指された第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局の▲藤井聡太七段-△渡辺明棋聖戦、肩書は対局当時)、そちらは△5五歩に代えて△9三桂としていました。
図は11時頃の局面です。相矢倉の脇システムの将棋になりました。いまは▲6四角△同歩の角交換から▲2六銀と出たところですが、△6四同歩としたのが少し珍しい手。多数派は代えて△6四同銀でした。△6四同歩は、▲2六銀に△6五歩▲同歩△7五歩▲同歩△3九角▲3八飛△7五角成というように馬を作る狙いです。佐藤天九段も梶浦七段も、過去に公式戦でこの△6四同歩を採用した経験があります。



















