カテゴリ「第34期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2021年7月10日 (土)

Ryuou202107100101_67局面は終盤の寄せ合いに入りつつあります。藤井聡王位・棋聖は△5三同銀直と応じました。後手は手番が回れば△7七歩成が楽しみです。

Fujii06 (藤井聡王位・棋聖は△7七歩成~△7八とを間に合わせたい)

Ryuou202107100101_53午後に入ってからは常に山崎八段のほうが持ち時間を多く消費していましたが、上図の局面から藤井聡王位・棋聖は34分の考慮で△5五歩と打ちました。下図、▲5五同角の局面はともにちょうど4時間14分を消費し、そこでさらに藤井聡王位・棋聖は考えています。

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Yamasaki06 (山崎八段は悩ましい局面を突きつけたか)

Ryuou202107100101_50夕食休憩明け、藤井聡王位・棋聖は5筋にいた玉を4一に避難し、△5四歩と突き出しました。例えば(1)▲5四同歩には△8八角成▲同金△5五歩(変化図)で、▲同銀に△6五桂~△5四銀があり、(2)▲6六銀なら△5五歩▲同銀左△5四銀。後手は銀をぶつけやすくなります。

Henka01_54Fujii05 (藤井聡王位・棋聖は機敏に動いたか)

Yuu5 (夕食休憩時の関西将棋会館周辺の空。晴れ間が見えていた)

Ryuou202107100101_4718時、夕食休憩に入りました。この局面で藤井聡王位・棋聖が使った時間は23分。ここまでの消費時間は▲山崎3時間32分、△藤井3時間22分。夕食の注文は山崎八段がイレブンのハンバーグBセット(パン、カップスープ)、藤井聡王位・棋聖がやまがそばの親なん定食(うどん)でした。対局は18時40分から再開されます。

棋士室を読売新聞の新聞解説を務める折田翔吾四段が訪れました。折田四段は今期が竜王戦の初参加で、いきなり6組ランキング戦を優勝。決勝トーナメント進出の快挙を果たしました。

Orita1 (観戦記担当の藤井女流初段に序盤から解説する折田四段)

Orita2 (アマチュア強豪から編入試験を合格。ユーチューバー棋士としても名高い)

Ryuou202107100101_36藤井聡王位・棋聖が45分の長考で6筋に位を取ると、山崎八段は五段飛車を生かし、▲5五歩と伸ばして後手の角筋を止めました。すると藤井聡王位・棋聖は△7五歩と7筋にも位を取り、▲7六歩を許しません。さらに▲5七銀△4二銀と進みました。

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Yamasaki05(独特の感覚の山崎八段。7七歩型のまま駒組みすることになった)

Ryuou202107100101_2727手目▲4八金は22分の考慮でした。以下、両者はときにまとまった時間考えて、ときに少考で指し進め、35手目▲6八銀は久々のノータイムの着手でした。

Ryuou202107100101_35

Kifu1棋譜中継のページでは消費時間も分かる)

Fujii04 (藤井聡王位・棋聖はもどこかで長考に入るのか)

Sekai01(『将棋世界』の最新8月号には両者の記事が載っている)

Sekai02 (谷合廣紀四段が詳しく解説している連載の題材は、2組ランキング戦決勝)

Sekai03(山崎八段と師匠の森信雄七段との対談)

Sekai04 (第34期竜王戦挑戦者予想クイズ)

Sekai05_2(応募締め切りは本日の消印有効だった)

Sekai06 (関西将棋会館会館1階の売店。『将棋世界』も入手できる)