カテゴリ「第34期竜王戦決勝トーナメント」の記事
戦型は後手四間飛車
対局開始直後
対局開始前
対局開始
久保利明九段ー八代弥七段戦は7月21日に関西将棋会館で対局
おはようございます。第34期竜王戦決勝トーナメント準々決勝より、久保利明九段(1組2位)と八代弥七段(2組2位)の一戦をお送りいたします。対局は関西将棋会館「御上段の間」で、7月21日(水)10時開始予定。持ち時間は各5時間。先後は振り駒によって決定されます。なお、本局の勝者は挑戦者決定三番勝負進出を懸けて、藤井聡太王位・棋聖と次戦で対戦します。
本局の中継は、棋譜コメントを武蔵記者、ブログを潤が担当します。よろしくお願いいたします。
【第34期竜王戦決勝トーナメント 久保利明九段-八代弥七段戦】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/34/ryuou202107210101.html
感想戦
終局直後
終局直後にインタビューが行われました。
――本局、終盤まで難しい競り合いが続いたと思うんですけど、一局を振り返っていただいていかがですか
藤井 こちらが△4一玉(48手目)から瞬間の堅さを生かして攻めていければと思ったんですけど、ただ、そのあと先手玉の広さを生かされる展開になってしまって、中盤は自信のない展開が長く続いたように思います。
――どのあたりから形勢が自分の側にきたと感じられましたか
藤井 ちょっと分からなかったですけど、△5二歩(70手目)と受けた局面でそれ以上攻めがなければ、難しいのかなと思いました。
――この勝利でベスト4に勝ち進みました。この後の抱負をお願いします。
藤井 竜王戦でベスト4に進んだのは初めてで、次は非常に大きな一局になりますけれども、いい状態で臨めるようにしたいと思います。
――中盤のあたり、形勢はどう見られていましたか
山崎 難しいけどちょっと苦しいように思っていて、どこで勝負を懸けようか、非常に難しいなと思っていました。
――67手目の▲5三歩成のあたりはいかがですか
山崎 終盤はちゃんとやれば勝ちがあるかなと思ったんですけど、私の力では分からなかったですね。時間も切迫していましたので。
――全体の流れとしてはどこで悪くしたと思われましたか
山崎 ▲2六角(65手目)が利くかどうかで時間を使いすぎてしまって、次の△7二金を軽視していて、それなら▲2六角は早く打っておくべきだったなと。そのあと間違えて逆転になったと思います。少し苦しいと思えば精神的に開き直れ、少し盛り返してチャンスはきたように思うんですけど、▲5三同角成(79手目)あたりがよくなかったのかもしれないです。あそこはもう負けなのかもしれないですけど、その前にもうちょっとよくなる順があったかと。▲5四歩(73手目)から▲5三歩成が思ったより厳しくなく、▲2二歩(77手目)をもっと早めに打っておくべきだったかもしれず、チャンスを生かしきれなかったですね。
(書き起こし:潤記者)