カテゴリ「第34期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2021年7月21日 (水)

Ryuou20210721010121 図は11時過ぎの局面。八代七段が▲5七銀と上がったところです。先手はこのあとさまざまな作戦が可能ですが、八代七段はどういった構想を練っているでしょうか。作戦が注目されます。

Photo_19 (八代七段はどういった作戦を採るか)

Photo_6 (9時40分過ぎ、八代七段が対局室に入り、下座に着いた)

Photo_7 (久保九段は9時45分に対局室に入室後、グラスを取りに対局室を出ていた)

Photo_8 (王将を据える久保九段)

Photo_9 (八代七段は駒音を立てることなく駒を並べていった)

Photo_10 (駒が並べ終えられ、振り駒を待つ)

Photo_11 (振り駒はと金が3枚。八代七段の先手と決まった)

振り駒の結果、と金が3枚出て八代七段の先手となりました。
定刻の10時に対局が開始されています。

Photo_3 (先手の八代弥七段)

Photo_4 (後手の久保利明九段)

Photo_5 (対局開始時、一礼する両者)

おはようございます。第34期竜王戦決勝トーナメント準々決勝より、久保利明九段(1組2位)と八代弥七段(2組2位)の一戦をお送りいたします。対局は関西将棋会館「御上段の間」で、7月21日(水)10時開始予定。持ち時間は各5時間。先後は振り駒によって決定されます。なお、本局の勝者は挑戦者決定三番勝負進出を懸けて、藤井聡太王位・棋聖と次戦で対戦します。


本局の中継は、棋譜コメントを武蔵記者、ブログを潤が担当します。よろしくお願いいたします。

【第34期竜王戦決勝トーナメント 久保利明九段-八代弥七段戦】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/34/ryuou202107210101.html

Photo (本日の大阪は晴れ。猛暑日になるとの予報だ)

2021年7月10日 (土)

Fujii11(勝った藤井聡太王位・棋聖はどこまで勝ち上がれるか)

Yamasaki11 (山崎隆之八段が藤井聡太王位・棋聖に敗れたのは初めて)

Fujii13

Yamasaki12

Ue22

Ue23

Ue21(対局室カメラより。山崎八段は頭を下げ、投了を告げた)

本日の中継は以上で終了いたします。勝った藤井聡王位・棋聖は、次戦で久保利明九段(1組2位)-八代弥七段(2組2位)戦の勝者と対戦します。ご観戦いただき、まことにありがとうございました。

Fujii07 (勝った藤井聡太王位・棋聖は初のベスト4入りを決めた)

Yamasaki07(敗れた山崎隆之八段)

Ue19(終局直後)

終局直後にインタビューが行われました。

Fujii09 (インタビューに答える藤井聡王位・棋聖)

――本局、終盤まで難しい競り合いが続いたと思うんですけど、一局を振り返っていただいていかがですか

藤井 こちらが△4一玉(48手目)から瞬間の堅さを生かして攻めていければと思ったんですけど、ただ、そのあと先手玉の広さを生かされる展開になってしまって、中盤は自信のない展開が長く続いたように思います。

――どのあたりから形勢が自分の側にきたと感じられましたか

藤井 ちょっと分からなかったですけど、△5二歩(70手目)と受けた局面でそれ以上攻めがなければ、難しいのかなと思いました。

――この勝利でベスト4に勝ち進みました。この後の抱負をお願いします。

藤井 竜王戦でベスト4に進んだのは初めてで、次は非常に大きな一局になりますけれども、いい状態で臨めるようにしたいと思います。

Yamasaki09 (山崎八段は無念の表情)

――中盤のあたり、形勢はどう見られていましたか

山崎 難しいけどちょっと苦しいように思っていて、どこで勝負を懸けようか、非常に難しいなと思っていました。

――67手目の▲5三歩成のあたりはいかがですか

山崎 終盤はちゃんとやれば勝ちがあるかなと思ったんですけど、私の力では分からなかったですね。時間も切迫していましたので。

――全体の流れとしてはどこで悪くしたと思われましたか

山崎 ▲2六角(65手目)が利くかどうかで時間を使いすぎてしまって、次の△7二金を軽視していて、それなら▲2六角は早く打っておくべきだったなと。そのあと間違えて逆転になったと思います。少し苦しいと思えば精神的に開き直れ、少し盛り返してチャンスはきたように思うんですけど、▲5三同角成(79手目)あたりがよくなかったのかもしれないです。あそこはもう負けなのかもしれないですけど、その前にもうちょっとよくなる順があったかと。▲5四歩(73手目)から▲5三歩成が思ったより厳しくなく、▲2二歩(77手目)をもっと早めに打っておくべきだったかもしれず、チャンスを生かしきれなかったですね。

(書き起こし:潤記者)

Ryuou20210710010194

▲山崎ー△藤井聡戦は22時20分、94手で藤井聡王位・棋聖の勝ちとなりました。消費時間は▲山崎4時間59分、△藤井4時間57分。勝った藤井聡王位・棋聖は決勝トーナメント準決勝に進出。次戦で久保利明九段(1組2位)-八代弥七段(2組2位)戦の勝者と対戦します。

Ryuou202107100101_80図は馬取りに歩を打って受けたところ。2枚の金がよく利いており、後手玉に迫る手が見当たりません。この局面で山崎八段は一分将棋に入り、▲4二銀と打ち込んで突撃していきました。

Ue18 (朝、対局開始を待つ両者)