カテゴリ「第34期竜王戦七番勝負第2局」の記事 Feed

2021年10月23日 (土)

Ryuou202110220101_43竜王戦七番勝負第2局の▲豊島-△藤井聡戦は一夜明けて対局2日目。封じ手は▲9七同香でした。

Img_2967(控室に運ばれた本局の封じ手封筒)

Img_2982(必ず2通が用意される)

Img_2968(▲9七同香を示す記号を赤ペンにて)

おはようございます。七番勝負第2局は対局2日目、決着の朝を迎えました。このあと9時に封じ手を開封し、対局が再開します。

09:00 封じ手開封(対局再開)
10:00 午前のおやつ
11:00 大盤解説会開始
12:30 昼食休憩
13:30 対局再開
15:00 午後のおやつ
??:?? 終局

【棋譜中継】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/34/ryuou202110220101.html

浄心の参道
(二王門から本堂へ続く道。浄心の参道と呼ばれる)

【攻める藤井三冠、受ける豊島竜王…難解な勝負所で竜王戦第2局1日目終了】
https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/20211022-OYT1T50181/

2021年10月22日 (金)

竜王戦七番勝負を速報する読売新聞オンラインでは毎局、全対局でスペシャル企画「封じ手クイズ」を開催しています。

毎局、正解者の中から豊島竜王、藤井三冠のサイン入り色紙がそれぞれ1人にプレゼントされるほか、いずれか1局の正解者の中から抽選で1名に、対局で実際に使われた封じ手1通が贈られます。

第2局の応募締め切りは、10月23日午前8時まで。応募はこちらから。
https://yomipo.yomiuri.co.jp/present/detail/5220

読売新聞オンラインの竜王戦特設ページはこちら
https://www.yomiuri.co.jp/igoshougi/ryuoh/


以下は現地の封じ手予想。

△9七歩

「ピタっとした手は思い浮かばない局面で、ゆっくりしていると後手がよくなっていきそうです。先手が耐える将棋になるのかな。▲4八金や▲2五飛で、後手がどこかで△9四飛と歩を取り払うのを甘受する展開になりそうです」(福崎九段)

「いろいろと考えましたが、予想は消去法で▲9七同香にします。以下△9八歩に▲7七歩で後手の角筋を閉ざして戦います。ただしそこで△7三桂が味のよい桂跳ねになりますが。先手が受身な状態で、攻め合いにはなりにくいです」(小林裕七段)

「人間的には2択の局面で、▲9七同香△9八歩▲7七歩か、▲2五飛△7三桂▲2四歩△3三桂▲2六飛△2五歩▲4六飛のどちらかです。ただ後者は後手陣の左右の桂跳ねが味よく、また△3五歩~△2四飛で歩を取り払う変化も生じます。なのでやるならば▲9七同香のほうですね。それでも後手は好きなタイミングで△9九歩成▲同銀を利かせるようになりますし、先手が苦労しそうです。勝負手気味な手を繰り出したいところですが、探すのが難しいですね。耐えて、反撃を楽しみに、という将棋になると思います」(服部四段)

「持ちたいのは後手です。歩の垂らしを放置すると△9四飛で、先手の主張だった拠点がなくなってしまいます。それだけは阻止したいので、▲9七同香△9八歩▲7七歩の辛抱を予想します」(麻生三段)

封じ手直後
(封じ手直後の様子)

藤井三冠

豊島竜王
(18時7分、封じ手の記入を終えた豊島竜王が戻った)

藤井三冠
(藤井三冠が赤いペンで署名をする)

豊島竜王

1日目終了
(最後に立会人の淡路九段に預けられ、対局1日目が終了した)

Ryuou202110220101_4218時、図の局面で豊島竜王が38分考えて次の一手を封じました。消費時間は▲豊島4時間15分、△藤井聡3時間17分(持ち時間各8時間)。対局は明日23日(土)の9時に再開します。

△9七歩

17時40分、封じ手の時刻まであと20分になりました。控室の小林裕七段は「この△9七歩の局面で封じ手になりそう。次の一手を予想するのも難しい」と話しています。第1局に続き、この第2局でも豊島竜王が封じるのでしょうか。そして次の一手は何でしょうか。

モニター
(控室にモニターに映る対局室の様子)

仁和寺には歴史的な国宝、重要文化財の建造物がたくさん点在しています。

■二王門(重要文化財)
仁和寺の正面に建つ巨大な門で、左右に阿吽の金剛力士像が安置されています。建築形式は平安時代の伝統である和様で統一されており、「京都三大門」のひとつに数えられています。

二王門

吽形 阿形


■五重塔(重要文化財)
1644年に建立。各層の幅に差がない、均整の取れた姿が特徴的で、総高は36.18メートル。柱や壁面には真言八祖や仏、菊花文様などが描かれています。

五重塔


■観音堂(重要文化財)
江戸時代初期に建てられ、およそ370年ぶりの「平成大修理」を終えて現在の姿になりました。僧侶たちの修行の場であり、通常内部は非公開。重要な儀式が行われる特別な場所です。本尊は千手観音菩薩で、動明王や降三世明王が祀られています。

観音堂


■金堂(国宝)
仁和寺の本堂。1613年に京都御所の天皇の重要行事を行う宮殿として建てられ、のちに仁和寺に移築された現存最古の紫宸殿。当時の宮殿建築を伝える建築物として、国宝に指定されています。内部には仁和寺の本尊・阿弥陀三尊のほか、四天王像や梵天像が安置されています。

金堂

△7六歩

時刻は16時を回り、局面は36手目△7六歩まで進んでいます。

先手は9筋の歩を取り込み、端で戦果を挙げられそうですが、図の7筋の突き出しも厳しい一手。以下▲8六角△3四歩▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2五飛△7三桂▲9三歩成△3三桂▲2六飛△4五桂(変化図)の進行は後手ペースと言われています。

豊島竜王としては、相手の攻めを受け流し、▲9三歩成の攻めを間に合わせたいところです。

4五桂

同門
(控室に福崎九段と阿部隆九段が来訪。小林裕七段と3人、同じ田中魁秀九段門下の兄弟弟子)

控室では、封じ手用の封筒の準備が始まりました。必要な封筒は2枚ですが、淡路九段と小林裕七段は、予備を含めて3枚に揮毫したようです。

淡路九段
(最初は、立会人の淡路九段から)

小林七段
(なかなか筆が手になじまない小林七段)

封筒
(完成)

時刻は15時を回り、それぞれの控室に午後のおやつが用意されました。おやつは両者ともにアップルパイ、飲み物は豊島竜王がグレープフルーツジュース、藤井三冠はアイスティーを頼んでいます。

豊島竜王のおやつ
(豊島竜王のおやつ)

藤井三冠のおやつ
(藤井三冠のおやつ)

アップルパイ
(アップルパイ)