カテゴリ「第34期竜王戦七番勝負第2局」の記事 Feed

2021年10月23日 (土)

2日目の昼食は、豊島竜王が「御室御膳」、藤井三冠が「京ゆばうどん」でした。

御室御膳
(豊島竜王の昼食)

御室御膳
(八寸はサーモンの照り焼きや鴨の赤ワイン煮など、写真右はちりめん山椒ご飯)

京ゆばうどん
(藤井三冠の昼食)

京ゆばうどん
(京ゆばうどん)

△9七桂不成

12時30分、52手目△9七桂不成の局面で豊島竜王の考慮が3分を記録し、昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲豊島竜王5時間31分、△藤井三冠5時間24分。 対局は13時30分に再開します。

読売新聞オンラインでは、東京本社写真部の若杉和希カメラマンが撮影した写真をまとめた写真特集が公開されています。

対局室に設置された3台のリモートカメラなどを駆使して撮影された写真の数々は、昨期から「今までに見たことがない棋士の表情を捉えている」とファンの間でも好評です。是非、下記のリンク先からご覧ください。

◆写真特集「京都・仁和寺 麗しの将棋絵巻 豊島将之竜王ー藤井聡太三冠」
https://www.yomiuri.co.jp/s/ims/34ryuoh72/

△8五桂

実戦は48手目△9九歩成のあと、▲同銀に△8五桂と進んでいます。図の桂跳ねは1時間21分の長考。控室では△8五桂に代えて、単に△7七歩成を主に検討していました。

後手は次こそ△7七歩成で厳しい攻めで、継ぎ盤では△8五桂以下▲8二と△同金▲9一香成△7七歩成▲同桂△同桂成▲同角△同角成▲同金△3三角(変化図)という順が挙がっています。

△8五桂までの消費時間は▲豊島竜王4時間33分、△藤井三冠5時間19分です。

変化図

藤井三冠

11時から仁和寺にある宿坊「御室会館」で大盤解説会が始まりました。

御室会館
(宿坊・御室会館)

大盤解説会
(会場は2階の大広間)

服部四段
(解説を務める服部慎一郎四段)

長谷川女流二段
(聞き手の長谷川優貴女流二段)

時刻は10時を回り、それぞれの控室に午前のおやつが用意されました。おやつは、豊島竜王がフルーツ盛り合わせとホットティー、藤井三冠が和菓子の「紅葉」「栗の子」とアイスコーヒーです。

豊島竜王のおやつ
(豊島竜王のおやつ)

フルーツ盛り合わせ
(フルーツ盛り合わせ)

藤井三冠のおやつ
(藤井三冠のおやつ)

栗の子、紅葉
(左が栗の子、右が紅葉)

△9九歩成

局面は48手目△9九歩成まで進み、互いにと金を作り合っています。控室では▲9九同銀に△7七歩成とし、以下(1)▲7七同桂なら△7六歩▲6五桂△同桂。(2)▲7七同角なら△同角成▲同桂△3五角▲2一飛成△5七飛成(変化図)の進行が予想されています。

このあと現地の大盤解説を担当する服部慎一郎四段は「△9九歩成を利かすときは、もう一気に攻めてしまうとき」との見解です。

変化図

淡路九段
(継ぎ盤で検討を進める淡路九段)

服部四段
(その後方では、大盤解説担当の服部慎一郎四段が待機していた)

麻生三段
(麻生三段の読み上げに合わせて、1日目の手順が再現される)

豊島竜王

藤井三冠

再現

盤面
(42手目△9七歩の局面)

淡路九段
(立会人の淡路九段が、最初に封筒が未開封であることを見せる)

開封
(そしてハサミを入れて開封)

豊島竜王
(「封じ手は▲9七同香です」の声のあと、豊島竜王が着手)

開始
(改めて一礼を交わし、対局2日目が始まった)