カテゴリ「第33期竜王戦決勝トーナメント」の記事 
2020年7月23日 (木)
久保九段の勝利
▲久保-△佐々木戦は111手までで、久保九段の勝ちとなりました。終局時間は21時56分で、消費時間は▲久保4時間34分、△佐々木4時間59分。勝った久保九段はベスト4に進みました。
久保九段が逆転に成功
寄せ合いに突入
久保九段、攻め込む
両取りを焦らない
夕食休憩明け
夕食休憩
玉頭戦を視野に
1階販売
1階、販売課には両対局者にちなんだ商品が販売されています。
(入り口入ってすぐ右手に位置する)
(関西では本日から発売となったAbemaトーナメントTシャツ)

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久保九段がやや劣勢ながらも差をつけさせない指し回しで、最終盤で逆転に成功したようです。

激しい寄せ合いに突入しました。終盤力に定評のある両者、競り勝つのは果たしてどちらでしょうか。

久保九段は△8九飛成を防がず、▲3四歩と攻め合いを目指しました。△同銀は▲同金△同金▲4六桂で、手順に迫れます。以下、(1)△8九飛成は▲6九歩。(2)△3六桂も▲1七玉で踏ん張れる形です。
△5七角や△7九角の両取りが見えた局面でしたが、佐々木七段は△3六歩と打ちました。(1)▲3六同金は△3五歩で拠点を作れます。以下、(A)▲同金は△5七角。(B)▲4六金は△3四金で、▲3五桂が消えるぶん、自玉が安全になります。(2)▲3六同銀は△5七角▲6四飛△4六角成▲6三飛成△3六馬(変化図)で、後手優勢です。

18時40分の対局再開後も佐々木七段は考え続け、夕食休憩を挟んで56分の長考で△6八銀不成と角を取りました。後手は▲3三桂からの攻めに気をつける必要があり、その順を深く読んでいたのではないか、と推察されます。

18時、この局面で佐々木七段が26分考えて夕食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲久保3時間23分、△佐々木3時間20分。夕食は久保九段がちゃんぽんセット(みんみん)、佐々木七段がゴーヤチャンプルー(内山田)。対局再開は18時40分です。
久保九段は玉頭から反発します。△3五同歩なら▲4七桂が予想される一手で、先手は手持ちの桂を生かせそうな形になります。
以下、▲3四金には△5六歩▲4三金△同銀と進めれば、次に△3六歩▲同銀△4六金が楽しみになります。

