カテゴリ「第33期竜王戦七番勝負第2局」の記事 Feed

2020年10月22日 (木)

202010225312時30分、図の局面で羽生九段が14分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲豊島1時間29分、△羽生1時間35分。昼食の注文は、豊島竜王が「にぎり盛り合わせ」(寿し半)と「緑茶」(Banshoji Bar)、羽生九段が「釜揚げしらす丼と唐揚げ膳」(万松)と「烏龍茶」(Banshoji Bar)。対局は13時30分に再開します。

Img_3020にぎり盛り合わせと緑茶。

Img_3022 釜揚げしらす丼と唐揚げ膳と烏龍茶。

【万松】
https://bansho.gorp.jp/
【Banshoji Bar】
https://bar.banshoji.jp/

2020102229豊島竜王が仕掛けたのは10時前のことでした。以下、3筋で銀交換するまで、早いペースで進んでいます。

2020102244指し手が止まったのは上図の局面。先手の▲5五歩に、持ち駒の銀を△4三銀と打ったところです。この手自体は予想されていた手ですが、「この局面で先手の指す手が難しいんです」と新聞解説の山崎八段。
豊島竜王は、ここで32分使って▲2六飛と浮きました。以降は両者とも一手一手に時間を使いながら、慎重に駒組みを進めています。

Img_2881 豊島竜王は早繰り銀から仕掛けた。

Img_2902 羽生九段は交換した銀を自陣に埋めて手厚い態勢に。

控室では青野九段、山崎八段、脇八段が撮影用のおやつを食べることになりました。

山崎八段、青野九段、脇八段

むし栗羊かん
(青野九段がむし栗羊かんに菓子切を入れる)

青野九段
(「栗がそのまま入っていて、季節を感じますね」とコメント)

山崎八段
(山崎八段は大好きなフルーツの盛り合わせを食べて「これは甘い」とご満悦)

10時を回り、両対局者におやつが用意されました。注文は豊島竜王が「フルーツ盛り合わせ」(檸檬屋)。飲み物の注文はありません。羽生九段は「むし栗羊かん・栗きんとん」(山中羊羹舗)。飲み物は「緑茶(冷)」(Banshoji Bar)を注文しています。

Img_2949 フルーツ盛り合わせ。

Img_2945むし栗羊かん・栗きんとん、緑茶(冷)。

【檸檬屋】
http://e-lemon.jp/
【山中羊羹舗】
https://www.yamanakayoukan.com/
【Banshoji Bar】
https://bar.banshoji.jp/

Img_2906 駒が並べられ、気息を整えながら対局開始時刻を待つ。

Img_2922 定刻となり、立会人から対局開始が告げられた。両者一礼をかわして対局が開始される。

Img_2927 豊島竜王は一呼吸置いてから▲2六歩を着手。

Img_2935 羽生九段はすぐに△8四歩と応じている。

2020102221図は9時37分頃の局面。戦型は角換わりに進み、先手が早繰り銀に出ている。

おはようございます。
対局1日目のスケジュールは以下の通りです。

9時 対局開始
10時 午前のおやつ
12時30分 昼食休憩
13時30分 対局再開
15時 午後のおやつ
18時以降 封じ手

Img_2835

現地、名古屋市の天候は曇り。天気は下り坂で9時頃から弱い雨となり、夕方には本降りになる見込みです。日中の最高気温は21度の予想です。

2020年10月21日 (水)

本局は、囲碁・将棋チャンネルとABEMAでライブ中継が行われます。

【将棋プレミアム】(要会員登録・有料)
第33期 竜王戦 七番勝負 第2局【1日目】(解説なし)
https://www.igoshogi.net/shogipremium/live/live_info.html?live_id=6a7a626518c1f8aa3bd80c1ecb983596
第33期 竜王戦 七番勝負 第2局【2日目】
https://www.igoshogi.net/shogipremium/live/live_info.html?live_id=f25659028d7ed42632dcc9d7494ee6a6
解説者:飯塚祐紀七段
聞き手:山田久美女流四段

【ABEMA】
https://abema.tv/now-on-air/shogi (放送ページ)

第33期 竜王戦 七番勝負 第二局 1日目 豊島将之竜王 対 羽生善治九段
https://abema.tv/channels/shogi/slots/AC3faVYwRN2byH(番組詳細)
解説者:畠山鎮八段
解説者:千葉幸生七段
聞き手:上田初美女流四段
聞き手:本田小百合女流三段

第33期 竜王戦 七番勝負 第二局 2日目 豊島将之竜王 対 羽生善治九段
https://abema.tv/channels/shogi/slots/F2b1U5ZsattWCf(番組詳細)
解説者:郷田真隆九段
解説者:佐々木勇気七段
聞き手:加藤桃子女流三段
聞き手:貞升南女流初段

【花束贈呈・記念撮影】Img_2781

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【対局者決意表明】Img_2805 挑戦者・羽生 善治九段
「万松寺では最近、数多くの対局やイベントを開催していて、将棋界を盛り上げるために本当にありがたい存在だと思っております。先ほど第1期竜王戦の第1局が名古屋で行われたという話があって、30年以上前のことですが、『そういうこともあったなあ』と。それに気がついたときに自分も棋士を長くやってきたなと実感いたしました。ただ、将棋の世界は過去のことより、これから先どうやっていくかが一番大事だと思っていますので、明日からの対局も、自分がいま持っているものを出し切って、将棋ファンの皆さまに面白いと思ってもらえるような将棋を指せるよう、一生懸命やっていきたいと思っております。短い期間ではありますが、関係者の皆さまには大変お世話になります。どうぞよろしくお願いいたします」

Img_2819 豊島 将之竜王
「本日は、多くの方に前夜祭にお越しいただき、ありがとうございます。対局場の万松寺は、近年、将棋に力を入れてくださっていて、私も今年の7月に対局させていただきました(第5期叡王戦七番勝負第3、4局)。そのときが持将棋という結果で、非常に長い対局になったので、うんざりされていないかなと少し心配していましたが、今日は本当に温かく迎えてくださり、先ほどご祈祷もしていただきました。竜王戦は第1局を戦って世間からの注目の高さを感じています。自分の力を出し切って、明日からの対局がよい内容になるように頑張りたいと思っています。明日から2日間よろしくお願いいたします」

【乾杯】Img_2832 小池 利和・ブラザー工業株式会社 代表取締役会長
「豊島竜王とは愛知県一宮市出身で一緒でして、決して羽生先生を応援しないわけではございませんが、伯仲した将棋を期待しております。コロナ禍の中、皆さま本当にタイトなスケジュールで将棋を指しておられ、棋士の方たちも大変だなと思いながら、最近はインターネットで将棋を見ながら毎日を楽しく過ごしています。今日、この会場にお越しの方々も大の将棋ファンだと思いますし、愛知県出身の棋士も強いですから、これからさらに日本の将棋が発展していくことをと期待しております」

このあとは対局者が退場してから食事・歓談の時間となり、感染防止のため報道陣も会場から退出しました。

(書き起こし=夏芽)