カテゴリ「第32期竜王戦決勝トーナメント」の記事
対局再開
昼食休憩に入る
前例がなくなる
工夫の銀引き
図は10時40分頃の局面。先手の豊島名人が▲4五桂と動いていった手に、後手の渡辺明三冠が2分の少考で△2二銀と引いたところです。前手▲4五桂までの局面はデータベース上に17局の前例があり、昨年5月の1号局、▲豊島将之八段-△澤田真吾六段戦(第59期王位戦挑戦者決定リーグ戦白組、肩書は対局当時)で△2二銀と指した後手が敗れてからあとは、▲4五桂への応手はすべての将棋で△4四銀が選ばれていました。渡辺明三冠が早速、工夫を披露した格好です。
なお、前例の▲豊島-△澤田六段戦は△2二銀以下▲3五歩△4四歩▲3四歩△4五歩▲同歩△6五歩▲同歩△7五歩と進んでいます。
角換わり相腰掛け銀の戦い
戦型は互いに飛車先を突き越しての角換わり相腰掛け銀になりました。図は10時30分頃の局面。後手は△7二金~△6二金、△4二玉~△5二玉~△4二玉と、右金と玉の動きであえて3手損する待機策を採っています。まだ前例は多く、渡辺明三冠と豊島名人ともに、先後どちらでも経験がある局面です。
今年6月の第90期棋聖戦五番勝負第2局、▲豊島将之棋聖-△渡辺明二冠戦(肩書は対局当時)も同じ将棋で、△5四銀以下は▲6七銀△5五銀▲3五歩と進みました。▲6七銀のほかには、▲4五桂もよく指されています。
対局開始
開始前の対局室
動画中継情報
本局の模様は、AbemaTVの将棋チャンネルでもライブ配信されます。あわせてお楽しみください。
<AbemaTV将棋チャンネル>
https://abema.tv/now-on-air/shogi
解説:佐藤天彦九段、近藤誠也六段、井出隼平四段
聞き手:伊藤沙恵女流三段、山口絵美菜女流1級
渡辺明三冠-豊島将之名人戦
今期の竜王戦決勝トーナメントも、いよいよ佳境に入ろうとしています。本日、8月2日(金)に指されるのは、渡辺明三冠(1組優勝、写真左)-豊島将之名人(1組4位)戦。勝ったほうが挑戦者決定三番勝負に進出します。
対局は東京・将棋会館「特別対局室」で10時開始。持ち時間は各5時間。先後は振り駒によって決定されます。通算の対戦成績は渡辺三冠15勝、豊島名人7勝です。
本局の中継は棋譜コメントを八雲、ブログを睡蓮が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
【読売新聞】
http://www.yomiuri.co.jp/
【竜王戦中継サイト】
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