カテゴリ「第32期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2019年7月 1日 (月)

広瀬章人竜王への挑戦権を争う第32期竜王戦決勝トーナメント。
本日は橋本崇載八段(2組2位)-鈴木大介九段の一戦が行われます。本局の勝者は、次戦で永瀬拓矢叡王と対戦します。
対局は7月1日(月)、東京・将棋会館「特別対局室」にて10時開始。持ち時間は各5時間、先後は振り駒によって決定されます。

【読売新聞オンライン】(主催)
http://www.yomiuri.co.jp/
【野村證券】(特別協賛)
https://www.nomura.co.jp/

【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/32/ryuou201907010101.html 

中継は棋譜・コメントを睡蓮、本ブログを玉響が担当いたします。
よろしくお願いいたします。

2019年6月28日 (金)

Photo_89 (感想戦は20時52分まで行われた)

次回は7月1日(月)に、東京・将棋会館で橋本崇載八段(2組2位)-鈴木大介九段(3組優勝)戦が行われます。当日をどうぞお楽しみに。

以上で本局の中継を終了いたします。ご観戦いただきましてありがとうございました。

Photo_76 (終局後、主催紙から両対局者にインタビューが行われた)

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――本局を振り返ってください
藤井 1筋から先攻されてこちらが8筋から反撃に出る展開で、こちらは攻めが途切れると相手の竜が手厚く苦しくなってしまう。一局を通じて際どい勝負でした。

――どのあたりでよくなったように思われましたか
藤井 82手目の△9七桂成で攻めがつながる形になったので、そこで。

――次は初の1組の棋士と決勝トーナメントで対戦します
藤井 強敵ばかり続く戦いですが、目の前の戦いに集中して、上を目指して頑張っていきたいです。

――現時点で本戦に勝ち残っているのはこの竜王戦だけだと思いますが、改めてタイトルへの思いはいかがですか
藤井 竜王戦は初めて1組の先生と対戦できるところまで来れて、こちらとしては思いきってぶつかっていけます。目の前の戦いに全力を尽くしたいと思います。
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――本局を振り返ってください
近藤 途中で差がついてしまいました。誤算があって、攻めを受けきれなかったです。

――誤算とは具体的にはどういったところでしょうか
近藤 夕食休憩前後が勝負どころだったように思うのですが、そこで正しく指せなかったです。72手目に△7七角と打たれて受けきれなくなりました。

――決勝トーナメント初出場でしたが、敗退となりました。来期に向けての抱負をお願いします
近藤 もう一度力をつけ直して、またこの舞台に戻ってきたいです。

Photo_73 (勝った藤井聡太七段。次戦は初めて1組の棋士(久保利明九段)と決勝トーナメントで対戦する)

Photo_74 (敗れた近藤誠也六段。誤算があったことを終局後のインタビューで述べた)

Photo_75 (終局後のインタビューが終わり、感想戦が始まった)

Ryuou201906280101_96
▲近藤誠-△藤井聡戦は20時7分、96手で藤井聡七段の勝ちとなりました。消費時間は▲近藤4時間9分、△藤井3時間48分(持ち時間各5時間)。勝った藤井聡七段は、次戦で久保利明九段(1組5位)と対戦します。

2019062887近藤六段は取れる飛車を取らずに▲8八銀と自陣に銀を投入して粘りを見せました。しかしこれには△7八角▲9八玉に△8四歩が冷静な応対で、▲7七銀△8五歩▲8八玉△5六角成▲同歩に△8六歩で、先手玉は寄り筋と言われています。

2019062886棋士室では平藤七段と村山七段が「ここで▲8一飛成のときにどうやって寄せるのか見てみたいです」と話し合っています。自然な順は以下△7八角▲9八玉△8七歩ですが、▲8九歩ではっきりしないとのこと。
「ただ、藤井さんは寄せが見えていると思うんですよね。指し手を当てたいですけどちょっと分かってなくて。ゆっくりした寄せならあるんですけど、▲8一香成のときにどう指すのか見てみたいです」(平藤七段)

2019062881_2図から藤井七段は検討の△9七桂不成ではなく、△9七桂成(下図)と桂成りで寄せに入りました。▲7七角と銀をタダで取られる順ですが、以下△8七成桂▲8五香△同飛▲同金に△7七成桂と進めた局面が△7八角▲7九玉△8七桂までの詰めろで、先手玉は受けも難しく、寄っているのではないかと言われています。

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Photo_72 (朝、近藤六段を待つ藤井七段。それから10時間が経過した)

2019062876図は角交換後に再度△7七角と打ち込んだところ。以下▲6八角に検討では△6六角成とゆっくり指す順が示されていましたが、藤井七段は△8六角成と切り込みを見せました。以下▲同金に△7七銀が▲8七歩に△9七桂不成を見た継続手で、実戦も▲8七歩まで進みました。村山七段は「先手玉が寄っていてもおかしくないです」と、現局面についての見解を述べています。

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